マイナーチェンジを経てプレミアムSUV「Q5」が日本発売|Audi
Audi Q5|アウディ Q5
搭載エンジンを一新
マイナーチェンジ果たしたアウディQ5が日本発売
今年5月にマイナーチェンジを果たしたアウディのプレミアムSUV「Q5」が日本発売。パワートレインの刷新が主な変更点であり、より高出力、低燃費を誇るあたらしい2.0リッターの直噴ターボエンジンと、従来の3.2リッター自然吸気エンジンにかわる、3.0リッターのスーパーチャージャー付きエンジン搭載車の2グレードでの展開となる。
Text by OTSUKI Takuma(OPENERS)
よりエコロジカルに
すでにドイツでのマイナーチェンジのニュースでもお伝えしているように、Audi Q5の今回のマイナーチェンジでは、パワートレインの変更が中心となる。
2.0リッターエンジンモデル「Audi Q5 2.0 TFSI quattro」に搭載される直列4気筒ターボエンジンは、これまで高く評価されていた最高出力155kW(211ps)の2.0リッター4気筒ターボエンジンにかわり、その後継たる新開発のエンジンに置き換わった。
シリンダー数と1,984ccという排気量こそ変わらないものの、最高出力は10kW(13ps)の向上となる165kW(224ps)を、従来よりも500rpm低い4,500rpmから発生。最大トルクとなる350Nm(35.7kgm)は1,500rpmから発生し、アウディ ジャパンによれば、4気筒ターボディーゼルエンジンに近いトルクカーブを描くという。
そのいっぽうで、間接燃料噴射方式の追加や、排気側のバルブストロークを2段階調節する「アウディバルブリフトシステム」などの採用により、JC08モードでの燃費は12.5km/ℓを誇る(従来モデルは10・15モードで10.6km/ℓ)。
従来3.2リッターの自然吸気エンジンを搭載していたモデルは、「Audi Q5 3.0 TFSI quattro」と名を変え、3.0リッターのV型6気筒エンジンを搭載する。Vバンク内にはスーパーチャージャーをおさめ、燃費は従来から15パーセントの向上となる11.1km/ℓとされる。最高出力は200kW(272ps)/2,500-4,780rpm、最大トルクは400Nm(40.9kgm)/2,500-4,780rpm、0-100km/h加速は5.9秒、最高速度は234km/hだ。
また、トランスミッションは従来の7段オートマチックの「Sトロニック」にかわり、8段デュアルクラッチの「ティプトロニック」へと変更された。
さらに全車に採用となった、新開発の電動パワーステアリングは直進状態ではまったくエネルギーを消費しないというもので、これだけでも100kmあたり0.3ℓの燃費向上につながるという。ステアリングギア比は15.9:1、最小回転半径は約5.8mだ。
エクステリアデザインにも若干の変更がくわわっている。LEDを採用したデイタイムランニングライトがヘッドライト外周を取り囲み、シングルフレームグリルは左右上端は角が落とされた形に。そのグリル内のストラットは従来の格子状から縦方向を強調した仕上げとなり、全体的に、現在のアウディQモデルらしい形状を獲得している。
駆動方式は4WDの「クワトロ」。30km/h未満で正面衝突が予測される場合はフルブレーキングを自動でおこなうアダプティブクルーズコントロールもオプションで用意される。
ステアリングは右ハンドルのみ。ラグジュアリーな雰囲気を強めたインテリアには、バング&オルフセン サウンドシステムや電動パノラマサンルーフがオプションとして用意される。
価格は「Q5 2.0 TFSI quattro」が579万円。「Q5 3.0 TFSI quattro」は673万円だ。