日産、燃料電池車の四輪駆動SUV「テラ」を出展|NISSAN
CAR / MOTOR SHOW
2015年1月27日

日産、燃料電池車の四輪駆動SUV「テラ」を出展|NISSAN

NISSAN TeRRA |日産 テラ

パリモーターショーでコンセプトカー「TeRRA」のお披露目

日産自動車は、燃料電池車のSUVコンセプトモデル「テラ(TeRRA)」を9月27日からはじまるパリモーターショーに出展する。

Text by YANAKA Tomomi

タブレット端末がクルマを起動させる“鍵”の役割

「ムラーノ」や「キャシュカイ(日本名 デュアリス)」など、日産が強みとする都市向けSUVクロスオーバーをベースに開発された燃料電池車の「TeRRA(テラ)」。「リーフ」など、EVでつちかわれた、CO2を排出しないゼロ・エミッションを実現する4輪駆動車としてパリモーターショーに出展される。

目をひくエクステリアのデザインは、デザイナーによれば「北欧の自然の情景を思い浮かべるところからはじめた」という。そのいっぽうで、「ゼロエミッションの未来」という、日産のもつヴィジョンをくわえ、「今までのSUVの伝統を、よりたくましい方法で表現しなおした」のだという。

NISSAN TeRRA |日産 テラ

NISSAN TeRRA |日産 テラ

観音開きのドアをあけると、インテリアはブナ材のドアパネルとメタルフレームが調和し、エクステリアのタフなイメージとは逆にやわらかく洗練された空間が広がる。

注目は、電子タブレットをさしこむことでクルマが起動するというシステム。メーターなどの役割も果たすと同時に、エンターテインメントや通信、ナビゲーションなどに簡単に切り替えることも可能だ。クルマに乗っていないときも、タブレット端末としての機能を持ち、運転しているときも、していないときも、シームレスなコミュニケーションをおこなうことができるという。

 

4輪駆動システムは、前輪が「リーフ」とおなじもの、後輪にはインホイールモーターを採用。後輪を駆動するのにドライブシャフトを必要としないため、フラットな床面を実現している。

ボンネット内には日産独自の水素燃料電池を搭載するのにじゅうぶんなスペースを確保している。さらにコンパクトで世界トップクラスの出力密度2.5kW/Lを誇る最新型の燃料電池は、2005年につくられた従来のものとくらべて、必要なレアメタルの量を4分の1に削減、コストも6分の1と大幅にカットできるようになった。

「テラ」は、水素ステーションなどの環境が整い次第、すぐにでも燃料電池自動車を量産することができるという日産の姿勢をしめす1台といえそうだ。

Mondial de L’Automobile 2012 Salon de Paris
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