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IMPRESSION
2021年2月15日
外観のイメージとはかけ離れたスポーティな感覚のドライブが楽しめる──新型ディフェンダーに試乗|Land Rover
大きさとか重さを意識させない走りが味わえる
横浜近辺で試乗したのは、「ディフェンダーSE P300」という2リッター4気筒ガソリンエンジン搭載車。最高出力は車名にある通り、300ps(221kW)、最大トルクは400Nm。SEというグレードは装備からいって、ガソリン車のラインナップでは頂点に位置づけられている。
エンジンは2000rpmからトルクがたっぷり出てくる。そこから4000rpmあたりがもっとも“おいしい”トルクバンドで、ふだん乗るときは、ちょっと回転を上げるようにして走ると、大きさとか重さを意識させない走りが味わえる。
いいのは操縦性で、カーブを曲がるときの動きなど、とても気持ちよく調整されている。特に速度が高めの、いわゆる中速コーナーなどでは、車体が傾いていく速度は抑えられ、外観や内装からくるクルマのイメージとはかけ離れたような、スポーティな感覚のドライブができるのが楽しい。
110は全長が4.9メートル。ある人にとってはそれで余裕ある室内空間が生まれるメリットとなっている一方、ある人にとっては少々大きすぎると思われるかもしれない。基本的に2プラス2で使うなら、ホイールベース2585mmで、全長4510mmの2ドア「90(ナインティ)」を考えていいだろう。
価格は「110」が619万円から。今回乗った「P300 SE」は738 万円だ。「90」は529万円からとなっている。ランドローバー史上最も多様なパーソナライゼーションができるのも、新しいディフェンダーの特徴。4種類のアクセサリーパック(「EXPLORER PACK」、「ADVENTURE PACK」「COUNTRY PACK」「URBAN PACK」)を含め、約170種類におよぶアクセサリーが選べるというのも特記すべきことだろう。
オプションをあらかじめ組み込んだ「CURATED SPEC(キュレイテッド・スペック)」なるオプション装着仕様も7つ、用意されている。たとえば「110 P300ファブリックシート&7人シート仕様」(691万2000円)とか「110 P300 レザーシート&7人シート仕様(パノラミックルーフ付)」(841万3000円〜)といった具合。
加えて、今回は試乗できていないものの、一応記しておくと、20年11月には、110に3リッター直列6気筒ディーゼルエンジン搭載モデルが追加発売された。電気モーターが発進時や加速時などにエンジンにトルクの上積みをするマイルドハイブリッドで、300ps(221kW)と、650Nm。かなり力強そうだ。ディーゼルモデルは「S D300」(754万円)から「X D300」(1124万円)まで3グレードの設定だ。
Spec
Land Rover Defender 110|ランドローバー ディフェンダー 110
- • ボディサイズ|全長4,945×全幅1,995×全高1,970mm
- • ホイールベース|3,020mm
- • 車両重量|2,240kg(5シート) 2,280kg(5+2シート)
- • エンジン|1,995cc 直列4気筒DOHCターボ
- • 最高出力|221kW(300ps)/5,500rpm
- • 最大トルク|340Nm(34.7kgm)/1,750-3,000rpm
- • トランスミッション|8段AT
- • 燃料消費率(WLTCモード)|8.3km/ℓ
- • 駆動方式|4WD
- • 最小回転半径|6.1メートル
- • 価格|738万円〜
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