欧州のプレミアムセダンに勝るとも劣らない出来映え──レクサスIS350 Fスポーツに試乗|LEXUS
CAR / IMPRESSION
2021年4月27日

欧州のプレミアムセダンに勝るとも劣らない出来映え──レクサスIS350 Fスポーツに試乗|LEXUS

LEXUS IS350 F Sport|レクサスIS350 F スポーツ

レクサスIS350 Fスポーツに試乗

2020年11月にマイナーチェンジを受け、フルモデルチェンジに匹敵するくらいに走りもスタイリングも磨き上げられたと評判のレクサスIS。愛知県豊田市下山地区に新設したToyota Technical Center Shimoyamaを中心に繰り返し走行試験を実施することで車両性能の作り込み行ったという同モデルに試乗した。

Text by OGAWA Fumio|Photographs by KAWANO Atsuki

スポーツカーのようなドライバ−との一体感がある

レクサスのプレミアムセダン「IS」の走りがうんとよくなった。2020年11月5日に発売されたISシリーズは、フルモデルチェンジといってよいぐらい徹底的に改良され、ドライバーズカーとして欧州のプレミアムセダンに勝るとも劣らない出来映えなのだ。
セダンなんてちょっと古いんじゃないか。と、クルマのデザインもモードの一種ととらえる人は思うかもしれない。じっさい、SUVのセールスが伸びた背景には、若々しい雰囲気がひと役買っている。たとえば、たとえ軽自動車でもスズキ ジムニーのほうが、トヨタ クラウンより軽快(なイメージ)という価値観だ。
ところが、セダンに見切りをつけてはもったいない。そう思わせてくれるのが、今回のISだ。実際にレクサスの開発者も、「セダンに振り向いてもらいたい。そのために後輪駆動セダンの火を消さないんです」(ISシリーズの開発を総指揮したレクサスインターナショナルの小林直樹チーフエンジニア)と言うぐらいである。
ISは古くさい。なんて言う前に、乗ってみれば、認識が新しくなるはず。剛性感が高いシャシーに、ダイレクトさが気持ちよいハンドリングで、「Fスポーツ」というシャキッとした足まわりを持つ仕様などは、スポーツカーのようなドライバ−との一体感がある。
「うどんでいえば、トッピングでなく、麺とつゆだけでおいしい”素うどん”」(アシスタントチーフエンジニアの前澤伸氏)と、開発陣が言うとおり。たとえはユーモラスであるものの、実際に、プラットフォームが新しくなり、足まわりも徹底的に見直され、電子制御の力を借りなくても、十分な操縦性が実現されている。
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