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IMPRESSION
2021年8月19日
スポーツハッチバックをドライブする醍醐味が味わえる──新型アウディS3スポーツバックに試乗|Audi
安心感と喜びを与えてくれるインテリアデザイン
タイヤは18インチ径のリムを持つホイールと組み合わせられた225/40サイズ。扁平率はそれなりに低いものの、乗り心地に悪影響は感じられない。速度を上げたとき、しっかり路面をつかまえてくれると思わせてくれる。
インテリアは、アウディの常として合成樹脂の部品の質感が高いうえに、ディテールにいたるまでちょっとした“ひねり”が効いている。毎日このクルマに乗るユーザーに、安心感ととともに喜びを与えてくれるだろうデザインなのだ。
専用バケットシートは、体に触れる部分は滑らない人工スウェードで、周囲は耐久性の高いレザーの組合せ。ヒーターやメモリー機能や電動調整機能も、S3には標準で与えられる。
今回からA3シリーズには、液晶モニターが2つ備わる。一つはバーチャルコクピットとアウディが名付けたメーター類。もう一つはインフォテイメント用のモニターだ。S3ではこのモニターが、A3 よりひとまわり大型サイズとなる。
今回はこのモニター画面上で、30色からなる「マルチカラーアンビエントライティング」が操作できる。不要という人もいるけれど、私は室内の雰囲気が変わるので、気に入っている。
後席のスペースに余裕があるのも、パッケージングの妙だ。2,630mmのホイールベースをもつシャシーをうまく活かして、リアシートに座ったときに、頭上も脚まわりも空間があって居心地がいい。
運転支援システムも、S3には、従来のアダプティブクルーズコントロールやアクティブレーンアシスト、トラフィックジャムアシストを統合した「アダプティブクルーズアシスト」が標準搭載。さらにリアビューカメラやリアトラフィックアシストなど、もりだくさんだ。
価格は642万円。今回の「1st Edition」は19インチホイール、スポーツシート、ブラックスタイリングパッケージ、ブラックエクステリアミラーなどを備えて711万円となっている。セダンも同時発売され、こちらは661万円である。
問い合わせ先
アウディ コミュニケーションセンター
Tel.0120-598-106
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