良品廉価なハイブリッドモデルが追加されたダイハツ「ロッキー」 / トヨタ「ライズ」に試乗|DAIHATSU / TOYOTA
CAR / IMPRESSION
2021年12月17日

良品廉価なハイブリッドモデルが追加されたダイハツ「ロッキー」 / トヨタ「ライズ」に試乗|DAIHATSU / TOYOTA

運転がとても楽ちんなワンペダル走行

試乗したのは、トヨタバージョンの「ライズハイブリッド」のZグレード。ボディサイズは、全長3,995×全幅1,695×全高1,620mm、ホイールベース2,525mmで、ダイハツのDNGAプラットフォームを採用している点など変わらない。エクステリアデザインも変更なしで、唯一フロントグリルに装着するエンブレムがハイブリッドモデルらしくブルーになったぐらいだ。
インテリアの構成は少し変わった。ドライバーの眼前のメーターがハイブリッド車専用となっていて、パワーフローの様子をさまざまなかたちで確認することができる。また電動化に合わせて、上級モデルでは電動式パーキングブレーキを採用。手動式のパーキングブレーキレバーがなくなり、コンソール周りがスマートになっている。
都内の一般道に走り出してみると、106ps(76kW)/170Nmを発生するモーターによる活発な走りが印象的だ。スタートから20~30km/hあたりまではEVのように静かでなめらかに加速するので、このクラスではなかなか味わうことのできない「電動感」が伝わってくる。
ただし、しばらく走っているとバッテリー容量が少ないため結構な割合でエンジンが稼働し始めるし、強く加速するとスピードに連動して大きめのエンジン音が聞こえてくる。このあたりは大きなバッテリーを搭載した高価格なハイブリッドモデルとはちょっと異なる点であり、割り切って考えなければならない部分ではある。
ダッシュボード右下の「S-PDL(スマートペダル)」スイッチを押すことで、アクセルペダルの踏み加減だけで車速をコントロールする「ワンペダル」走行が可能になったのも、シリーズ式ハイブリッドらしいポイントだ。試してみると、加減速のGがそれほど強くないのですぐに使いこなせてしまうし、運転がとても楽ちんになる。
最後の停止時だけはブレーキペダルを踏む必要があるが、その代わりにクリープ走行が残されたので、車庫入れなど微速時のコントロールがしやすくなっている。燃費も28.0km/L(WLTCモード)を実現しているので、これからロッキー/ライズを狙おうという方にとって、最も魅力的なモデルになると言っていいだろう。
35 件
                      
Photo Gallery