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2021年12月15日
アウディe-tron GTに試乗──一言でいって、運転していて気持ちがいいクルマだ|Audi
e-tron GT クワトロでもまったく不足は感じない
パッケージングもよく考えられている。2900mmと長いホイールベースを活かして、後席も175cm超の男性二人で窮屈に思えない空間が確保されている。大きなバッテリーを床下に搭載しているものの、搭載位置やバッテリーの形状を工夫するなどして、居住性にあまり影響が出ないようにしている、というアウディの説明どおりの機能性だ。
アウディではこの先、ラインナップの電動化を本格的に推し進めていくとする。2025年までにラインナップの3分の1をEVに、26年には新車をすべてEVに、そして33年には内燃機関搭載車の製造をやめる(中国を除いて)という。
充電設備も、日本でも近い将来、150キロワットで高速充電ができるCHAdeMOをディーラーに設置。大型バッテリーを搭載したe-tronファミリーの普及に尽力していく、というのがアウディジャパンの考えという。
後席バックレストを倒せば、ゴルフクラブだろうがスキーだろうがサーフボードだろうが、楽々積める。前席はとくに広々としている。基本的なダッシュボードのデザインは、従来のアウディ車に共通なので、その点でも、始めて乗り込んでも違和感まったくなし。
価格はe-tron GT クワトロが1399万円、RS e-tron GTが1799万円。こちらしかない、ということはない。後者はよりパワフルであるものの、前者でもまったく不足はないはず。あいにく2021年に日本に割り当てられた100台弱はとっくに完売。次回を待つ人もけっこいて、プレミアム価格がつくんじゃないかと、よけいな心配をしたくなる。
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アウディ コミュニケーションセンター
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