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2021年12月22日
新型フォルクスワーゲン ゴルフGTIに試乗──痛快な走りの魅力は8代目でも健在だった|Volkswagen
高回転型エンジンのフィールを楽しめる
最大トルクはエンジン回転が1600rpmから発生するので、そんなにエンジンを回さない走り方をしていても、しっかり力強い。一方、せっかくのGTIだからドライビングを楽しみたいというときは、上の回転域まで回すと快感である。
パワーの出かたが途中で頭打ちになるような感覚はなく、どちらかというと、回せば回すほど力が沸いてくる高回転型のエンジンのフィールを楽しめる。私が大好きな感覚である。やっぱりエンジンっていいなあと、改めて思える。
実は、この1984cc 4気筒エンジンは、従来のゴルフGTIに設定された高性能モデル「GTI Performance」のエンジンと共通のスペック。新型GTIは、サスペンションシステムが見直されたことをはじめ、よりスポーティな設定になったステアリング、そして、先述した電子制御油圧デフロックや、新しいDCCが組み合わされるので、走りのためのクルマとしてさらに進化しているのだ。
室内は、前後席ともにスペースに余裕がある。パッケージングがとても上手なフォルクスワーゲンだけある。標準装備のシート地は、初代GTIから連綿と受け継がれているタータンチェックのファブリック。これもファンにはうれしい。私だって、オプションのレザーシートより、こちらを選ぶだろう。
ヘッドレスト一体型のハイバックシートは、体をしっかりホールドしてくれるので、長距離もまったく苦にならないだろう(私は未体験)。右足の踏み込みに対する反応のいい加速性といい、効きのいいブレーキといい、そして路面の情報をていねいに伝えてくれるステアリングシステムといい、“対話”しながら乗っていられるのも、大きな魅力だ。
新型ゴルフGTIは、モノグレードで、466万円。発売は2022年1月7日となる。サスペンションの設定がいじれるアダプティブシャシーコントロール「DCCパッケージ」は22万円のオプション。
さらに、起動が速くなった車載インフォテイメントシステム「ディスカバープロ」は19万8000円、電動スライディングルーフと12チャネル9スピーカーのハーマンカードンによるハイファイを組み合わせた「ラグジュアリーパッケージ」は23万1000円と、自分の好みでいろいろ選択できる。
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