ポルシェ カイエンクーペに試乗|Porsche
CAR / IMPRESSION
2019年8月27日

ポルシェ カイエンクーペに試乗|Porsche

軽快な身のこなしは標準ボディ以上

エクステリアデザイン以外に目を向けると、リアのトレッドが88mm広がっているのがポイント。リアのスタビリティを上げ、運動性能を高めたのがわかる。全高も20mm下がり、重心も下げられている。
ボディワークにお金をかけられたのは、パワートレインが共有されているからかもしれない。「クーペ」「クーペS」「ターボクーペ」の3つのエンジンとトランスミッションは、標準ボディのカイエンと変わらない。V6は340psと440ps、V8は550psというパワーを発生する。
では実際に走らせた印象はというと、前述したようにスポーティでかなりいい。アクセルやブレーキに対するダイレクトなフィーリングと、ハンドル操作に対する軽快な身のこなしは、標準ボディ以上。特にハンドリングは340psのカイエンクーペが秀逸に思えた。これだけのボリュームあるボディを持ちながらヒラリヒラリとコーナーをクリアするのだから恐れ入る。リアのワイドトレッド化の優位性は十分感じられた。
軽快さという面では試乗車がカーボンルーフの“ライトウェイトスポーツパッケージ”であったことを付け加えよう。そもそも標準ボディから補強されているクーペのボディは重量増であったが、このパッケージでプラスマイナスゼロにすることに成功している。走りの面で重要な意味を持つパッケージであることは間違いない。
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