デザイン、走り、車内環境すべてが上質だった──ホンダ新型「ヴェゼル」に試乗|HONDA
CAR / IMPRESSION
2021年7月29日

デザイン、走り、車内環境すべてが上質だった──ホンダ新型「ヴェゼル」に試乗|HONDA

「ヤリスクロス」や「キックス」にとっては厄介なライバル!?

ホンダ自慢の2モーターハイブリッドシステムである「e:HEV」システムは、最高出力106ps(78kW)/6,000〜6,400rpm、最大トルク127Nm/4,500〜5,000rpmの1.5リッター水冷直列4気筒DOHCエンジンと、最高出力131ps(96kW)/4,000〜8,000rpm、最大トルク253Nm/0〜3,500rpmの走行用モーターを組み合わせ、これに発電用のモーターを搭載するというもの。システム的には同社のコンパクトハッチ「フィット」と同じだけれども、エンジンやモーターの出力は、大きくなったSUVボディに合わせてパワーアップされている。
もう一方の純ガソリンモデルは、1.5リッター直列4気筒ポート噴射式i-VTECエンジンを搭載。最高出力は118ps(87kW)/6,600rpm、最大トルクは142Nm/4,300rpmで、パワーは先代に比べて11ps、9Nm低い数値になっているけれども、エンジン自体の静粛性は上がり、走りの方は最終減速比を5.436とローギア化することで対応している。トランスミッションはステップダウンシフト付きのCVTだ。
最初に試乗したのは、e:HEVを搭載した最上級モデルの「PLaY」(329万8,000円)。カラーはホワイトのボディにブラックルーフを組み合わせたツートーンモデルだ。室内は、グレージュと呼ばれるグレーのファブリックとホワイトのプライムスムース(合皮)で仕上げたコンビ表皮のシートや内張などを採用していて、ZやXグレードが黒一色になっているのに比べると、上品で華やかなイメージだ。試乗日は雨天だったのだが、室内が妙に明るいなと思ったら、天井には広い開口部を持つパノラマルーフが装着されていた。PLaYだけに用意されるこのルーフは、高性能なIRカット(遮熱)/UVカット機能を持つLow-Eコートのプライバシーガラスを採用している。
FFとなるPLaYの走りは、通常走行のほとんどをモーター駆動によってカバーするというもので、静粛性が高くなめらかそのものだ。エンジンは発電のために起動するシステムだが、エネルギーフローのメーターを見ていると意外に頻繁に働いているようで、ちょくちょくエンジン音が室内に侵入してくる。高速道に合流するような場面では、ここ一発のモアパワーが欲しくなってくるが、巡航を開始すると、今度はエンジンパワーが駆動輪に直結して、効率の良い走行を始めてくれる。
足回りは、ちょっと硬めの動きが目立った初代に比べると、とてもスムーズになった。中速のコーナリングではわずかなロールを伴ってきれいに曲がっていく。高張力鋼板を多用し、サスペンションやステアリングなど各取り付け部の剛性をアップしたボディのおかげで、足の低フリクション化やダンパストロークの拡大が行われたことによるものだ。
もう1台のガソリンモデルは、プロペラシャフトで後輪を駆動するAWD仕様(255万9,700円)を選んだ。上位グレードの18インチに対して、こちらは16インチのハイトの高いタイヤを採用していることに加えて、サスペンションをより柔らかめに設定してあるようで、乗り心地がとてもいい。ヘビーウェットの路面でも安心して走れるのは四輪駆動ならではだ。絶対的なパワー感としては少しおとなしめな印象だった。
走行性能以外でも、ホンダがヴェゼルに合わせて独自に音質チューンを行なった「プレミアムオーディオ」をはじめ、「ホンダコネクト」による自動地図更新サービス、デジタルキー、車内Wi-Fiなど、最新機能を満載。
さらにホンダアプリセンターを呼び出せば、ラジオがどこでも聴ける「radiko」や、優れたナビ機能を持つ「よってこ」、音楽ストリーミングサービスの「AWA」など、そこには数多くの使えるアプリが存在する。コロナ禍によって、ニューノーマルな世界が一般的となり、三密を回避してクルマで移動することが多くなった今。車内エンタメはより一層重視されるようになってきた。
デザイン、走り、車内環境などすべてに上質さを盛り込んだ新型ヴェゼル。小型SUVジャンルで先行するトヨタ「ヤリスクロス」や日産「キックス」にとっては、厄介なライバルが登場したことになる。
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