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2019年12月24日
受け継がれる初代LSのDNA──レクサス30周年イベント「LEXUS MILESTONES」リポート|Lexus
今こそブランドのDNAを見つめ直すとき
最新のレクサス各モデルのステアリングも握ったが、改めて「LC」の登場が昨今のレクサスにおいてエポックメイキングな出来事だったかが理解できた。2012年のデトロイトモーターショーに登場したコンセプトカー「LF-LC」そのままの、ダイナミックでエモーショナルなエクステリアや、クラフツマンシップとラグジュアリーが邂逅したと感じさせるインテリア、新しい時代のスポーツカー象を感じさせる上質かつスポーティなパワートレーン、そしてクルマと一体化したような感覚を得られるファンなハンドリングなど、レクサス車が提案する新たなる価値を具現していると感じさせるからだ。
実際、レクサス車の開発に携わるエンジニアは、SUVやセダンなどカテゴリーの異なるモデルであろうとも、スタイリングから走りに至るまで、LCが示した指針を踏襲するクルマづくりを行っていると聞く。
「LCの開発を通して、走りについて自分たちのアイデアをかたちにすることができ、さまざまなノウハウを蓄積することもできました。だからこそ、我々はいま、原点回帰といって、自分たちのブランドのDNAを見つめ直すことを大切にしています。やはりレクサスのDNAは、初代LSが提示した圧倒的な静粛性と、極めて優れた乗り心地、そして造りの良さに集約されます。その部分で独自性を打ち出すのが、大前提だと思っています」
チーフエンジニアとしてLCの開発を指揮したLexus International Executive Vice Presidentの佐藤恒治氏(2019年12月現在)は、イベント会場でそう力強く語った。CASE(Connected、Autonomous、Shared & Services、Electric)という言葉がさまざまなメディアで語られるように、クルマを取り巻く環境が100年に一度ともいわれる変革期を迎える現在だが、レクサスが60周年、90周年、そして100周年を迎えても、彼らのクルマづくりの根源は変わることはないだろう。
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