Audi Q5 hybrid quattro|アウディ Q5 ハイブリッド クワトロ
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2015年2月27日

Audi Q5 hybrid quattro|アウディ Q5 ハイブリッド クワトロ

Audi Q5 hybrid quattro|アウディ Q5 ハイブリッド クワトロ

セダンとしての面持ちをもつSUVのハイブリッドを公開

アウディは、11月17日からはじまったロサンゼルスモーターショーにて公開した、「Q5 ハイブリッド クワトロ」のPR映像の配信をはじめた。

文=ジラフ

ゼロエミッションでの最高時速は100km/h!

Q5 ハイブリッド クワトロに搭載されるパワーユニットは、最高出力211ps、最大トルク350Nmの2.0リッター直列4気筒ターボ「TFSI」エンジンに、最高出力45ps、最大トルク211Nmを発揮するモーターを組み合わせたもので、バッテリーは12KWhのリチウムイオンバッテリーを採用。トータルでの最高出力は245ps、最大トルクは480Nmを誇る。

これにより、0-100km/h加速7.1秒、最高時速222km/hを記録。高い動力性能をもちながら、燃費はおよそ14.3km/ℓ、CO2排出量は160g/kmに抑えられているという。

Audi Q5 hybrid quattro|アウディ Q5 ハイブリッド クワトロ Photo02

Audi Q5 hybrid quattro|アウディ Q5 ハイブリッド クワトロ Photo03

またエンジンとモーターのパワーを配分しながら4輪を駆動させるクワトロシステムのほか、アイドリングストップ、回生ブレーキの採用も予定。モーターでの単独走行が可能なEVモードも備えているが、そのさいなんと最高100km/hまでの走りが可能だという。これは以前より開発が進められているハイブリッドモデル「eトロン」を40km/h上まわる数値である。

走行シーンやメーター類を紹介する映像は、以下で見ることができる。存分に走りの実力を堪能していただきたい。

BRAND HISTORY
Audi(アウディ)のエンブレムは“フォーリングス”。その輪ひとつひとつが自動車メーカーのアウディ、DKW(デーカーヴェー)、ホルヒ、ヴァンダラーをあらわしているのはご存知だろう。いずれもザクセン州に本拠を置き、20世紀のはじめ、ドイツの自動車産業を牽引したブランドである。しかし、第一次世界大戦後に起きた世界恐慌の煽りをくらった4社は、生き残りをかけて、1932年にアウトウニオンを結成。DKWがモーターサイクルと小型車、ヴァンダラーが中型車、アウディが高級中型車、そして、ホルヒがラグジュアリーカーに特化する戦略をとることになった。

しかし、第二次世界大戦の敗戦により旧東ドイツのザクセンはロシアの占領下となり、アウトウニオンは消滅。これを見越して、旧西ドイツのバイエルン州インゴルシュタットに新生アウトウニオンが設立される。BMWやメルセデス・ベンツとちがい、工場のない状況からの苦しいスタートをしいられたアウトウニオンであったが、DKWデリバリーバンなどの生産により徐々に体力をつけていった。

1964年末にフォルクスワーゲン傘下におさまったアウトウニオンは、ほどなくしてアウディの名を冠した新型車を世に送りだす。そして1969年には、ネッカースウルムに本拠を置くNSU(“ヴァンケルエンジン”の開発で知られる)を合併し、アウディNSUアウトウニオンとなり、1985年からはアウディとして現在にいたる。クワトロをはじめとするテクノロジーと、モータースポーツ活動に裏づけられたダイナミック性能、エレガントなデザイン。そして、質感の高い仕上がりが、アウディの人気を牽引している。

           
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