アストンマーティン、フォルムイタリアとの新作家具をミラノサローネで発表|Aston Martin
Aston Martin|アストンマーティン
特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015
アストンマーティン、フォルムイタリアとの新作家具をミラノサローネで発表
イタリアで開催中の世界最大のデザイン展「ミラノ デザイン ウィーク」に、アストンマーティンは、見本市の本来のテーマであった家具とともに出展。イタリアのフォルムイタリアと共作した作品で、アストンマーティンのラグジュアリーな世界を、家具という形で伝えた。イタリアで現地取材した小川フミオ氏がお届けする。
Text by OGAWA Fumio
サローネにふさわしく家具が主役
ミラノ デザインウィークにおいて、本来、家具の見本市からスタートしたそのオリジンに最も忠実だったのが、アストンマーティンだ。とんがった家具メーカーであり、自動車メーカーとのコラボレーション製品も少なくないフォルムイタリア(本当はフォルミタリアと発音)とのコラボレーションを発表した。
アストンマーティンとフォルムイタリアとの新作家具は「アート オブ リビング ラグジュリーコレクション」と名づけられた。「アストンマーティンのスポーツカーが持っているデザイン、快適性、ラグジュリー性そして性能といった要素を反映させたもの」とアストンマーティンの広報資料では謳う。
発表会場はドゥオーモに近いピアッツァ フォンタナに面したスターホテル。立地のよさとともに、コンテンポラリーなデザインと、高いカスタマーケアで知られる同ホテルを選んだことも、アストンマーティンとフォルムイタリアの意気込みを表しているといえる。プレスデイがはじまったのが14日で、このコレクションが公開されたのが16日だから、ほかよりは時間を多めにかけて(つまり期待をもたせて)の一般公開となった。
会場には、4ドアクーペの「ラピード」が置かれた。アストンマーティンが実現している世界観を、このグランツーリズモを使って表現したという。周囲にはフォルムイタリアのアストンマーティン コレクション。ウッドによるぬくもりと、スチールによる強度と、カーボンファイバーによる軽量化というぐあいに、まるで自動車のように素材を使い分けているのも特徴的だ。
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特集|ミラノサローネ国際家具見本市 2015
アストンマーティン、フォルムイタリアとの新作家具をミラノサローネで発表
クルマと相性がいいプロダクト
「もっとも高品質な素材を選んでいるのと、レザーへの愛着という2点で、他に類のない個性と、アストンマーティンがもともと特徴としているラグジュリアス性を表現している」(アストンマーティン ラゴンダとフォルムイタリア共同によるプレスリリースより)
フォルムイタリアでは、シンプルなラインで構成されたメルセデス・ベンツ コレクションもラインナップに持つ。いっぽうマセラティはやはりイタリアの一流ブランド、ザノッタと「マセラティ バイ ザノッタ カブスルコレクション」を、ベントレー モーターカーはやはりイタリアのクラブハウス イタリアと「ベントレー ホーム」なるコレクションを展開している。
座面がコンフォートを、座部と脚部が、素材を含めて機能を表現するのがソファやチェアだ。自動車メーカーのデザイナーの中には家具好きも多いようで、じつはとても相性がいいプロダクトなのだ。ミラノ デザインウィークではそれがよくわかったのである。