6年ぶりの開催に4,000台のVW車が集結|Volkswagen
Volkswagen Fest 2014|フォルクスワーゲン フェスト 2014
6年ぶりの開催に4,000台のVWが集結
フォルクワーゲン・グループ・ジャパンは、6年ぶりとなるカスタマーイベント「フォルクスワーゲン フェスト 2014」を富士スピードウェイにて開催した。
Text & Photographs by OHTO Yasuhiro
ファミリーでも楽しめるフォルクスワーゲンのお祭り
4月26日(土)の早朝、富士スピードウェイ周辺には6年ぶりの開催が決定した「フォルクスワーゲン フェスト 2014」に参加すべく、続々と各地から歴代のフォルクワーゲン モデルたちが集結していた。ゲートオープン2時間前である早朝6時の時点で、既に入場ゲートには100台を超える新旧のフォルクスワーゲンが綺麗に列をつくり並んでいたことからも、多くのファンがこのイベントを待ちわびていたことが感じられる。
会場は、富士スピードウェイのパドックや本コースといった部分的なものではなく、ドリフトコースやショートサーキットをふくめたサーキット全体を使用した贅沢なもの。全体を行き来する来場者のために移動用のバスまでも運行されていた。
このイベントは、見て楽しむだけでなく参加型アトラクションが充実しているのもポイントである。メイン会場であるAパドックには、新型車両の展示や自動緊急ブレーキが体感できるアトラクションなどを用意。来場者は最新のフォルクスワーゲンモデルを細かくチェックしていた。
子供向けのアトラクションの多さもこのイベントの魅力のひとつ。家族連れで参加して楽しむ姿もそろって出かけられるので、クルマ好きのお父さんにも嬉しいところだろう。ゲームブースのひとつには、自転車を動力に使用したスロットカーレースが設置され、子供たちによる熱いバトルが繰り広げられていた。
メインステージでは、クルマを愛するDJとして有名なピストン西沢氏がトークショーと会場内専用のラジオ放送を担当。その内容は、館内放送で流されたほか、来場者にプレゼントされた携帯ラジオでも楽しめ、サーキットに誕生した一日限りのスペシャルFM局として、軽快なトークと音楽でイベントを終日盛り上げた。
このステージには、スペシャルゲストとしてシンガーのMay.Jさんも登場し、「Let It Go ~ありのまま~」など3曲を披露。子供から大人まで多くの観客が集まり、人気の高さをうかがわせた。
Volkswagen Fest 2014|フォルクスワーゲン フェスト 2014
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パレードランで締めくくり
ピットエリアは、歴代ゴルフやクラシック ビートルなどを展示するヒストリック ブースに変身。懐かしいゴルフを前に、過去の愛車について語らうオーナーの姿も見受けられた。ピットには特設の公式グッズ販売ブースも設けられ、恒例のアイテム詰め合わせ20リットル オイル缶も登場。販売開始とともに、瞬く間に売り切れ、今回も幻のアイテムとなった。
イベント広場では空冷フォルクスワーゲンの国内最大級のイベントである「Street VWs FEST」も同時開催しており、奥深いクラシカルなフォルクスワーゲンの世界も披露。なかには、シングルナンバーの貴重なビートルや珍しいカスタマイズがほどこされた車両などもあり、一台一台をじっくり見学したくなる内容であった。またスペシャルアトラクションとして、本コースのストレートを利用したドラックレースを実施。白煙を上げながらコースを駆け抜ける、オールド ビートルの姿に観客も見入っていた。
最新モデル場内試乗と、「ザ・ビートル レーサー」などのスポーツモデルをもちいたプロドライバーによるサーキット同乗体験には順番待ちの長い列ができており、多くの人気を集めていた。この日用意された最新モデルの中には、まだ日本導入前となる電気自動車「e-up!」も含まれていた。
イベントの締めくくりは、パレードラン。新旧さまざまなフォルクスワーゲン車が、広々とした富士スピードウェイの本コースを埋めつくす姿は圧巻。それ以上に、パレードに参加したドライバーたちに笑顔が溢れていることが印象的だった。
快晴の心地よい気候の下におこなわれた本イベントは、来場者数およそ8,000人、総車両約4,000台にものぼったという。これだけ多くのファンに愛されているイベントだけに、再び定期的な開催となることを期待したい。