Diary-T 152 A number 9
ナイン 九 9 という数字が子どものころから好きだ。
十には、ひとつ足りない。満点ではない。完全ではない。もう一歩足りない。
でも、なんだか、がんばった形跡がないこともない九という数字。
もちろん末広がりの象徴である八でもなく、
幸運のラッキーナンバーの七でもない。
といって、六でなしと呼ばれることも、五託を並べることも、
もちろん四角に潜むことも、だんご三兄弟や双子の世界には遙か遠く、
一番になることなんか端から興味がない。
そんな九番が私は好きだ。
こうして、九という数字を見つめていると、
なんだかとても愛おしくなっていつの間にか涙が溢れてくる。
九番を強く想う気持ちは、いつまでも九番を忘れないでほしいに繋がるのだ。
たぶんその切なさのもとにあるのは、別離だろう。
時が来れば別れなければならいという定め。宿命。因縁。
本来はひとつの塊だったものが目に見えない力によって引き離されてしまうとい生命の不条理。
血を分けた家族という永遠への願望もまた避けることのできない別離への郷愁なのかも知れない。
もうもとにはけしてもどらない哀愁の数字、欠けたもの、その象徴こそ、
私が愛して止まない A number 9 なのである。
さて、
「いちばん遠い他人としての自分」
この言葉にも私は哀愁のサンタナを思い出す感じる。
うまいこというなぁ~、いいギター鳴らすなぁ~ほれぼれする絵を書くなぁ~
これは全部おなじこと。
スネークマンショーを世に知らしめた天才広告クリエイター
そして株式会社電通 顧問 杉山 恒太郎著「クリエイティブ マインド」
これはクリエイターのための福音書かも。コラムニスト 天野祐吉
その福音書の中の一説が
「いちばん遠い他人としての自分」
である。
つまり、人は生きる上で、自意識をどうコントロールするべきか?
その命題を一筆で表している言葉である。
うまいなぁ~・
世のため、人のため、
もうとっくに忘れ去られたこの言葉がじつは私たち人間の生きる証であることをやんわりと溶いてくれる解いてくれるうつくしい美術書が
この杉山 恒太郎著「クリエイティブ マインド」である。
私は杉山さんを知っていることが唯一の自慢かもしれない。
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