Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ 新型CLSを発売開始
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2015年3月20日

Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ 新型CLSを発売開始

Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ CLS

十人十色の広範な心臓

先代よりも幅広くなったエンジンラインナップを発表した新型メルセデス・ベンツ「CLS」が30日、パリモーターショーで公開される。そしてダイムラーは欧州での発売開始時期、販売価格などを公表した。

文=ジラフ

向上した燃費と、充実のラインナップ

今回の発表によると、新型CLSは2011年1月のヨーロッパを皮切りに販売をスタートさせる。「すべてのエンジンにおいて、アイドリングストップ、メルセデス・ベンツが独自に開発している電子制御ATの7Gトロニックプラスをもちいることにより、先代との比較で最大25パーセントの燃費向上を図った」とのこと。

発売開始時は、3.5リッターV型6気筒ガソリンエンジン(306ps)搭載の「CLS350ブルーエフィシエンシー」、そして3.0リッターV型6気筒ターボディーゼル(265ps)を積む「CLS350CDIブルーエフィシエンシー」の2モデルが用意され、3月には、2.2リッター直列4気筒ターボディーゼル(204ps)を搭載したエントリー仕様の「CLS250CDIブルーエフィシエンシー」の追加を予定している。

また4月には、4.6リッターV型8気筒ツインターボ(408ps)を搭載するトップグレードの「CLS500ブルーエフィシエンシー」を追加し、以前よりもさらに広範囲のユーザー層に目をむけたラインナップが用意される。

新型CLSは、30日に開幕するパリモーターショーで公開される。ドイツでの価格は、5万9857ユーロ(約670万円)からとアナウンスされ、以前のCLSクラスより価格帯を抑えたことも魅力である。

BRAND HISTORY
自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりがべつべつにガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。

製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。

こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、 ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役としてつねに時代の先頭を走りつづけているのだ。

           
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