メルセデス・ベンツ 新型 Eクラス 日本発表|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz E-Class|メルセデス・ベンツ Eクラス
新型 Eクラス 日本発表
メルセデス・ベンツの中核をなすモデル「Eクラス」に大掛かりなマイナーチェンジがくわえられた。この、新Eクラスがついに日本上陸。モデルラインナップや価格があきらかになった。
Text & Event Photographs by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
価格は据え置き
総変更箇所は2,000以上。Eクラスの変化は、公式にはマイナーチェンジでありながら、モデルチャンジに匹敵するほどのものだ、ということはすでにお伝えしたとおり。ここでは、ついに日本でも発売となった、“新型”Eクラスの日本での展開を中心に、話をすすめよう。
通常モデルとしてラインナップされるのは以下の8モデル。ハイブリッドモデルを除く、すべてのモデルにセダン、ステーションワゴンの両方がラインナップされる。基本的には右ハンドルでの展開だが、4MATICを冠する四輪駆動モデルと、ハイブリッドモデルは左ハンドル仕様だ。価格は従来から据え置きとなる。
「E 250」 ステアリング右 595万円(630万円)
「E 250 アバンギャルド」 ステアリング右 655万円(690万円)
「E 300 アバンギャルド」 ステアリング右 720万円(755万円)
「E 300 4MATIC アバンギャルド」 ステアリング左 750万円(785万円)
「E 350 BlueTEC アバンギャルド」 ステアリング右 798万円(833万円)
「E 350 アバンギャルド」 ステアリング右 872万円(907万円)
「E400 HYBRID アバンギャルド」 ステアリング左 890万円
「E550 アバンギャルド」 ステアリング右 1,120万円(1,155万円)
*カッコ内はステーションワゴンの価格。
ディーゼル、ハイブリッド、ガソリンに最先端エンジンを搭載
ECOスタートストップ機能も当然、採用し、最高出力155kW(211ps)、最大トルク350Nmと、従来比でそれぞれ5kW(7ps)と40Nmの性能向上を実現しながら、JC08モード燃費は約23パーセントの向上となる15.5km/ℓを記録している。
結果、「平成21年排出ガス基準75パーセント低減レベル(☆☆☆☆)」を取得するとともに、「平成27年燃費基準+20パーセント」を達成し、新エコカー減税(重量税、取得税 免税)および自動車グリーン税制優遇措置(翌年度自動車税50パーセント減税)の優遇をうけることができる。
ディーゼルエンジンモデルとなる「E 350 BlueTEC アバンギャルド」に搭載される3.0リッターV型6気筒エンジンは、従来モデル比+30kW(+41ps)の最高出力185kW(252ps)、+80Nmの最大トルク620Nmを発生。パフォーマンスを向上しながら、ECOスタートストップ機能の追加、エンジンマネジメントの最適化により、環境性能も良好化しているという。日本での正式なスペックはいまだ正式発表はされていないが、欧州での数値は5.7ℓ/100km(約17.5km/ℓ)だ。
日本ではEクラス初のハイブリッドモデル「E 400 HYBRID アバンギャルド」は、メルセデス・ベンツでは第2世代にあたるハイブリッドシステムで、3.5リッターV型6気筒エンジンと、電気モーターを組み合わせ、最高出力225kW(306ps)、最大トルク370Nmを発生。35km/hまでのEV走行能力を有し、燃費は15.2km/ℓ(JC08モード)だ。
「平成17年排出ガス基準75パーセント低減レベル(☆☆☆☆)」を取得するとともに、「平成27年燃費基準+20パーセント」を達成しており、新エコカー減税(重量税、取得税 免税)および自動車グリーン税制優遇措置(翌年度自動車税50パーセント減税)の優遇をうけることができる。
安全装備もさらに充実
安全面でも、新型「Sクラス」に迫る充実をみせているのが、新型Eクラスのもうひとつの特徴。
従来の短距離/中長距離ミリ波レーダーに、ステレオマルチパーパスカメラ(SMPC)と
マルチモードミリ波レーダー(後方)を追加したことで、レーダーセーフティパッケージの機能を拡張した。
具体的には、前車追従機能「ディストロニック・プラス」に、カーブにおいて、車間距離を維持しながら、ステアリング操作をアシストする機能が、衝突回避をサポートするBAS(ブレーキ・アシスト・システム)プラスに、前方を横切るクルマや歩行者の飛び出しを捉えてディスプレイと音で警告を発する機能がくわえられた。
さらにドライバーがこの警告に反応しなかった場合に自動ブレーキをかける機能や、後方からの追突の危険がある場合にリアコンビネーションランプを点滅させることで、後続車に警告するシステム、さらに追突された場合を考えて、タイヤをロックすることで2次被害を軽減する機能が追加となっている。
これらにくわえて、対向車や前方車にハイビームがあたらないように制御する「アダプティブハイビームアシスト・プラス」、縦列および並列駐車の際に最適な駐車スペースを自動検出し、自動でステアリング操作とブレーキ制御をおこなう「アクティブパーキングアシスト」は、標準装備。自車を見下ろすように俯瞰する映像で周囲の状況を把握できる「360°カメラシステム」をオプション設定している。
同時に発表されたAMGモデルについては、こちらのページを参照していただきたい。
今後は、東京 六本木と大阪 グランフロント大阪内のメルセデス・ベンツ コネクションで、もちろん、このEクラスの試乗もできるようになる。メルセデス・ベンツ日本は、「劇的」と称するEクラスの変化で、従来のファンと同時に、新規のファンも獲得できるにちがいない、ぜひ実物を見て、試してほしいと意気込む。