クライスラー300とジープ グランドチェロキーとともにSRT上陸|SRT
Chrysler 300 SRT8|クライスラー 300 SRT8
Jeep Grand Cherokee SRT8|ジープ グランドチェロキー SRT8
SRTブランドがクライスラー300とジープ グランドチェロキーとともに上陸
フィアットクライスラージャパンは、クライスラーグループの1ブランドとして2011年に独立したSRTブランドを日本にも導入すると、東京オートサロン2013で発表した。その第一弾となるクルマは、いずれも6.4リッターV8エンジンを搭載した「クライスラー 300 SRT8」と「ジープ グランドチェロキー SRT8 」およびその限定車だ。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
HEMIエンジンは6.4リッターに
クライスラーグループにおいて、ハイパフォーマンスモデルを手がけていた部門は、2002年、「SRT(Street and Racing Techmology)」と名を変え、2011年にはクライスラーグループ内で最高のパフォーマンスカーを開発、販売するブランドとして独立した。SRTの手がけるクルマは、すぐれたパワートレイン、ハンドリング性能、ブレーキ性能を誇り、アグレッシブで合理的なエクステリア、レースからインスピレーションを得たインテリアを持つことを特徴とする、とされる。
フィアットクライスラージャパンが今回、日本への導入を告げたSRTブランドのモデルは「クライスラー 300 SRT8」と「ジープ グランドチェロキー」をベースとした「ジープ グランドチェロキー SRT8」、そしてその限定車「SRT8 アルパイン」と「SRT8 ベイパー」だ。
いずれも6.4リッターV型8気筒OHVエンジン、通称HEMIエンジンを搭載する。半球型の燃焼室や気筒あたり2本のスパークプラグをもつデュアルイグニッション、可変バルブタイミング、負荷の少ない状況で8気筒中4気筒を休止する「フューエルセイバーテクノロジー」などを盛り込んだ、強力なエンジンだ。
「クライスラー 300 SRT8」は、この新型HEMIエンジンから、327kW(472ps)の最高出力と、631Nmの最大トルクを得る。また、ポルトローナ・フラウ社のフォリーニョレザーを使用した内装や、カーボンファイバーのベゼル、ハーマンカードン製のオーディオシステム、パドルシフトといった贅をつくしたインテリアと、2モードアダプティブダンピングサスペンション、3モードエレクトロニックスタビリティコントロール、ブレンボ製のブレーキといった強化された足まわり、そして専用フロントグリル、リアスポイラーといったエクステリアのアクセントを特徴とする。
発売は3月2日から。価格は通常モデルが638万円、3層仕上げのパールペイントを施したモデルが643万円、デュアルペインパノラミックサンルーフ設定車が653万円、これに3層仕上げのパールペイントを施したモデルが658万円だ。
グランドチェロキー SRT8には白と黒の限定車
いっぽう、「ジープ グランドチェロキー SRT8」は、おなじHEMIエンジンから468psの最高出力と、624Nmの最大トルクを得る。
サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン、リヤがマルチリンク。いずれもビルシュタイン製のアダプティブダンピングサスペンションを搭載。「オート」「トラック」「スポーツ」「スノー」「トゥ」の5つのモードから、路面状況にあわせてサスペンションセッティングを選択できる「セレクトラックシステム」により制御されるという。
ブレーキはブレンボ製。フロント6ピストン、リヤ4ピストンのキャリパーで、100km/hから35.4mでグランドチェロキーを停止させる。
こちらは販売を開始しており、価格は688万円。パールコート仕様が693万円だ。
くわえて、3月2日からは、限定モデル「SRT8 アルパイン」と「SRT8 ベイパー」が発売される。20インチのクロームアルミホイールと、Jeep グロスブラックバッジ、グロスブラックフロントグリル、ブラック リアインスンスプレートバーの装備を共有し、白のボディカラーが「アルパイン」、黒をベースとしたものが「ベイパー」だ。