マイナーチェンジを受けた「7シリーズ」が日本発売|BMW
BMW 7 series|BMW 7シリーズ
フラッグシップ「7シリーズ」がマイナーチェンジ
ビー・エム・ダブリューは同社のフラッグシップモデルで、本国ではすでにマイナーチェンジがおこなわれていた「7シリーズ」を、日本で発売した。
Text by OTSUKI Takuma(OPENERS)
エンジン、トランスミッションにまで手が入るビッグマイナーチェンジ
今年6月にマイナーチェンジを受けた、BMWのフラッグシップである「7シリーズ」が、いよいよ日本でも販売開始となった。今回インテリアやエクステリアが変更されたほか、パワーユニットやトランスミッションの更新などがおこなわれている。
各エンジンに組みあわされるトランスミッションは全車8段ATになり、あらたに採用となった「ECO PROモード」では、時速50キロ以上での走行時に、アクセルをオフにするとエンジンとトランスミッションを切り離して惰性で走り、燃料を節約する「コースティング機能」が採用されている。これにより、一部グレードで最大50パーセント燃費が向上しているなど、すべてのグレードで燃費が改善した。
また、これまで4.4リッターのV型8気筒エンジンが搭載されていた「ActiveHybrid7」が、搭載エンジンを3リッター直列6気筒へとあらためて登場。従来モデルの10.0km/ℓ(JC08モード)から14.2km/ℓ(JC08モード)へと燃費の向上がはかられた。さらには、従来は左ハンドルのみの仕様だった「ActiveHybrid」モデルに今回あらたに右ハンドル仕様が追加されている。
エクステリアでは、キドニーグリルのフィン本数の変更や、ヘッドライトやバンパーの形状がかわったほか、740iと740Liを除いた全車でリング状のスモールランプと、ヘッドライトのロービームがLED化されているのが特徴だ。(740iと740Liはロー・ハイともにキセノンヘッドライト)
インテリアでは、「ActiveHybrid 7」を除くグレードで、メーターパネルに10.25インチの液晶画面による疑似アナログメーターを採用。アナログメーターを模して表示されたスピードメーターやタコメーターの、針が指している部分の数字が拡大表示されるなど、視認性を向上させている。また、走行モードによっては、メーターの色ばかりでなく、表示されるメーターそのもののデザインや情報までもが、かわるしくみになっている。
音響関係では、デンマークのオーディオメーカーである「Bang & Olufsen(バング&オルフセン)」が開発した「バング&オルフセン・ハイエンド・サラウンド・サウンド・システム」がオプションとして選べるようになった。さらに「iPhone」と連携し、専用アプリケ―ション「BMW Connected(コネクテッド)」をコントロール・ディスプレイに表示。さまざまなアプリケーションを「iDrive」で操作することが可能になっているという。
日本へは、ガソリンエンジン搭載モデルが5種類にハイブリッドモデル2種類の、合わせて7種類が導入となる。
3リッター直列6気筒ターボエンジンを搭載する「740i」が1,022万円、ロングホイールベースの「740Li」が1,092万円。4.4リッターV型8気筒ターボエンジンを搭載する「750i」は1,297万円、「750Li」は1,437万円。6リッターV型12気筒ターボエンジンを搭載する「760Li」は1,958万円でロングホイールベースモデルのみの設定となる。ハイブリッドモデルとなる「ActiveHybrid 7」は1,198万円で、「ActiveHybrid 7L」は1,338万円という価格設定になっている。「740Li」が右ハンドル仕様のみとなる以外は、全車で左右どちらのハンドル仕様もえらぶことができる。