メルセデス・ベンツ、SLK改め新型SLCクラスを発表|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz SLC Class|メルセデス・ベンツ SLC クラス
Mercedes-AMG SLC 43|メルセデスAMG SLC 43
20年めの名称変更
メルセデス・ベンツ、SLK改め新型SLCクラスを発表
メルセデス・ベンツは、コンパクトなオープンモデル「SLKクラス」に改良を加えるとともに、昨今のモデル名規則にならい「SLC」へと名称を変更し発表した。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
エンジンもダウンサイジング化
メルセデス・ベンツのコンパクトなオープンモデル「SLKクラス」がフェイスリフトを果たした。それと同時に名称が「SLC」へと変更される。この新しい名は、昨年からメルセデスが進めているモデル命名規則の統一化によるもので、オープンモデルを表す接頭文字“SL”に、“Cクラスの車格”という意味を組み合わせたもの。
新型SLCは、フロントにダイヤモンド ラジエーターグリルを採用したことがエクステリアでの大きな変更点。標準ではこのグリル部分をブラックとしシルバーのルーバーが組み合わせられるが、AMGラインやナイトパッケージを装着すると、シルバーのグリルにシルバー、またはクロームのルーバーとなる。
インテリアはダークかライトなアルミトリム、もしくはカーボンファイバーフィニッシュが施される。インストルメントパネルは、メーターを囲う2つの円筒をあしらったスポーティな演出。そのあいだには、インフォメーション表示用のTFT液晶ディスプレイが配置される。
新型SLCクラスでは、エントリーモデルとして最高出力115kW(156p)、最大トルク250Nmを発生する1.6リッター直4ターボエンジンの「SLC 180」を設定。その上の「SLC 200」と「SLC 300」は、ともに同じ2.0リッター直4ターボエンジンながらも、最高出力が135kW(184ps)と180kW(245ps)で異なるチューニングが施されている。また、ディーゼルモデルとして最高出力150kW(204ps)、最大トルクは500Nmを発揮する「SLC 250 d」も用意される。
トップエンドには、従来の「SLK 55 AMG」に代わって、メルセデスAMG「SLC 43」が登場。3.0リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力270kW(367ps)、最大トルク520Nmを発生。0-100km/h加速は4.7秒、最高速度250km/hというスペックを誇る。
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Mercedes-AMG SLC 43|メルセデスAMG SLC 43
20年めの名称変更
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20周年の2016年より販売開始
トランスミッションは、SLC 180とSLC 200で6段MTを標準、オプションとして9段ATの9Gトロニックを設定。そのほかのモデルは9Gトロニックとなる。この9Gトロニック搭載モデルには、エンジン、トランスミッション、ステアリング、サスペンションの調整を一括で変更できる「ダイナミック セレクト」が付与され、コンフォート、スポーツ、スポーツ+、エコ、個別設定の5種類からボタンひとつで選択が可能だ。
いっぽう、メルセデスAMG SLC 43はトランスミッションに9Gトロニックスポーツを採用。スポーツ、スポーツ+では素早いギアチェンジを実現するとともに、ダウン時にはブリッピングを行いスムーズなシフトを実現するとともにスポーティな雰囲気を演出する機能もそなわる。サスペンションは標準でスポーツサスペンション、オプションではAMGライドコントロールスポーツサスペンションを用意。リアには機械式のリミテッド スリップ ディファレンシャルを装備し、コントローラブルなコーナリングを可能とする。
新型SLCクラスでは、安全機能も最先端のものにアップデート。自動ブレーキのアクティブ ブレーキ アシストや死角に入った他車を警告するブラインドスポットアシスト、車線逸脱を防止するレーンキーピングアシスト、LEDヘッドライト、自動ハイビームのアダプティブ ハイビーム アシストプラスなどメルセデスのモデルで採用されている多くの最新機能が、標準またはオプションで選択が可能だ。
特徴的な電動メタルトップ「バリオルーフ」ももちろん健在。40km/hまで開閉操作が可能で、段階的に透過率を変更できる電気的なサンシェード「マジック スカイ コントロール」も用意される。トランク容量は最大335リットルを確保する。
デトロイトモーターショーで初披露されるとみられるあたらしいSLCクラスは、1996年に初代「SLK」が登場してから20年を迎える2016年の1月中旬より販売が開始される。詳細なスペックや価格等はそのときに発表される予定だ。