最強の「M4 GTS」東京モーターショーでデビュー|BMW
BMW M4 GTS|ビーエムダブリュー M4 GTS
最強の「M4 GTS」東京モーターショーでデビュー
BMWは、10月29日に開幕する東京モーターショーで500馬力を誇るクーペ「M4 GTS」をワールドプレミア。8月にカリフォルニアで開かれたモントレー カー ウィークエンドに出展されたコンセプトカーの市販モデルだ。
Text by YANAKA Tomomi
最新技術と軽量化により500馬力を発揮
「4シリーズ クーペ」の高性能モデル「M4クーペ」をベースに、BMWのモータースポーツ部門を担うM社によりスペシャルな内外装とチューニングが施された「M4 GTS」が東京モーターショーで世界初披露される。
ベースモデル名の変更に伴い名前こそM4となったものの、過去、BMWから発表されてきた「M3 GT」や「M3 GTS」「M3 CTR」など、3シリーズ クーペのスペシャルモデルに連なるのがこの「M4 GTS」だ。
パワートレインは、M4とおなじく3.0リッター直列6気筒エンジンを搭載。ただし、市販車でははじめてというウォーター インジェクション テクノロジーになどにより、最高出力出力は69psアップの368kW(500ps)、最大トルクも50Nmプラスの600Nmまで引き上げられた。にもかかわらず、燃費は8.3ℓ/100km(およそ12.0km/ℓ)、CO2排出量は194g/kmとM4クーペとおなじ低水準を誇る。最高速度は305km/h(リミッター制御)にも達し、ニュルブルクリンク北コースで7分28秒というタイムをたたき出したという。
この速さを生み出すために、M社では徹底した軽量化を実施。バケットシートやダッシュボードのサポート パイプなどにカーボンを使用したほか、エクステリアでは、エンジンフードやルーフなどにファイバー強化プラスチック(CFRP)といった軽量素材を採用、結果として1,510kgまで重量を削減することに成功した。
またエアロダイナミクス性能も強化され、カーボンファイバー製の大型リアウィングとフロントリップスポイラーはリアアクスルに働く揚力を抑える働きをもつ。
インテリアでは、上質なアルカンターラ製カバーがステアリングホイールなどにも使用されており、“サーキットでも公道でも走れる”というM4 GTSの特徴を示す。またオプションでは、よりモータースポーツに特化した6点式シートベルトやフロントシート後部に取り付けるロールバーなども用意されている。
タイヤはフロントに265/35R19、リアには285/30R20とサイズのちがうタイヤを装着。エクステリアにはオレンジ色の差し色をもちいるなど、スポーティな差別化がはかられた。
東京モーターショーは東京ビッグサイトで10月29日(木)に開幕。10月30日(金)から11月8日(日)まで一般公開される。
BMW M4 GTS|ビーエムダブリュー M4 GTS
ボディサイズ|全長 4,698 × 全幅 1,870 × 全高1,383 mm
ホイールベース|2,812 mm
トレッド前/後|1,596 / 1,604 mm
重量|1,510 kg
エンジン|2,979cc 直列6気筒DOHC ツインターボ
最高出力|368 kW(500 ps)/6,250rpm
最大トルク|600 Nm/4,000-5,500 rpm
トランスミッション|7段デュアルクラッチ(M ダブルクラッチ)
駆動方式|FR
ブレーキ前|M カーボンセラミック ベンチレーテッド ディスク
ブレーキ後|M カーボンセラミック ベンチレーテッド ディスク
サスペンション 前|3ウェイ Mコイルオーバー付ダブル ジョイント スプリング ストラット
サスペンション 後|3ウェイ Mコイルオーバー付5リンク
タイヤ 前/後|265/35R19 / 285/30R20
0-100km/h加速|3.8 秒
最高速度|305 km/h
最低地上高|108 mm
燃費(ECE)|8.3 ℓ/100km(およそ12.0km/ℓ)
CO2排出量|194 g/km