メタルツイステッドG-SHOCK「MT-G」にGPS衛星電波受信機能を初搭載|CASIO
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2015年9月18日

メタルツイステッドG-SHOCK「MT-G」にGPS衛星電波受信機能を初搭載|CASIO

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G-SHOCK「MT-G」にGPS衛星電波受信機能を初搭載(1)

G-SHOCKの上位ラインにあたり、メタルと合成樹脂のハイブリッドケースを採用、耐衝撃という点でも独自の“コアガード構造”で屈強なギアとして完成されていた「MT-G」が、強烈な進化を果たした。新「MT-G」は、外装、耐久性、精度のあらゆる面でハイブリッドだ。そんな新「MT-G」のベールを剥ぐ。

Text by KAWADA Akinori

メタル+樹脂のハイブリッドモデルが進化

日本が誇る耐衝撃腕時計G-SHOCKのなかでも、上位ラインに位置づけられるのが「MT-G」だ。そのコンセプトは“ハイブリッド”だ。そんな「MT-G」の新作「MTG-G1000D」が9月18日に登場する。

常に前進する宿命を負わされたG-SHOCKにあって、今回の新作「MT-G」も驚くほどの進化が達成されている。

まず、「MT-G」の最大の特徴は、メタル(ステンレススチール)と樹脂(ウレタン)が融合したハイブリッドケースである。このハイブリッドケースの外観にも、数々のこだわりがうかがえる。

例えば、バンドの取り付け部分に注目すると、ラグが裏蓋と一体化されている。一般的なケースでもなく、溶接でもなく、最初から裏蓋と一体に成型することで全体の耐久力を向上させている。シャフトとネジによって固定でき、MT-Gのデザインのアクセントにもなっている。

ブレスレットもメタルと樹脂とのハイブリッドだ。表はステンレススチール、裏は強さとしなやかさと温かみを兼備するファインレジンを採用した“レイヤーコンポジットバンド”である。ソリッドなイメージの表側に反比例するように、腕なじみは抜群によく、着用するときのヒヤリとした感触もない。満足のいく着け心地が常に保証されているのだ。

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今回の外観は、オン・オフ兼用で着けられることを目指してデザインされ、ケースを貫通するシャフトとネジなど、ゴツい部分を随所に配しながら、全体としてはスマートな造形となっている。ギア的な機能性とアクセサリー的な優雅さが、優れたバランスのもとで融合されている。

さらに、細部に凝った意匠を施した鍛造ボタンや素材を複合したコンポジットリューズなど、ディテールにも見どころが多い。ケース表面も、高級腕時計のメタル素材に施されるザラツ研磨によって美しい光沢感ある仕上がりを見せる。風防もダイヤモンドに次いで高硬度のサファイアクリスタル製を採用している。

道具としての機能性と高級時計としての美しさだけでも、今回の新作は十分に“買い”の要素が揃っている。だが、今回のハイブリッドは、外装だけでは済まないのである。

Page02. 二重三重の耐衝撃構造がムーブメントを守る

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G-SHOCK「MT-G」にGPS衛星電波受信機能を初搭載(2)

二重三重の耐衝撃構造がムーブメントを守る

G-SHOCKがG-SHOCKたる所以は、その強力な耐衝撃構造にある。今回の「MT-G」は、この耐衝撃という面でも、何重ものハイブリッドな仕組みが投入されているのだ。

まず“トリプルGレジスト”である。通常のG-SHOCKの耐衝撃構造“ショックレジスト”にくわえて、遠心重力や強く細かい震動に対しても強い耐性を発揮する。この耐衝撃性は、ムーブメントを取り巻く“α-GEL”によるもので、ムーブメントの側面および底面に配された素材が、ムーブメントにかかるあらゆるGを吸収してしまうのだ。メタルツイステッド「MT-G」らしい耐久構造である。

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さらに「MT-G」独自の“コアガード構造”の進化によって、ムーブメントは強固に守られる。もともとケース内部のムーブメントを浮かせた状態にし、伝わる衝撃を最小限にするのが、G-SHOCKの真髄である。そして「MT-G」はベゼルと裏蓋を4本のステンレスパイプで連結したメタルケースによりムーブメントを浮かせる中空構造“コアガード構造”に進化。しなやかなファインレジンによってベゼルから伝わる衝撃をバネの役割で緩衝し、ショックアブソーバーとして機能しているのだ。

“トリプルGレジスト”+“新コアガード構造”は、G-SHOCKの開発を重ねた耐衝撃技術が光っている。カシオの絶え間ない耐久性への挑戦は、脱帽するばかりである。

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まさにタフネスウォッチであり、それが常に正確な時を刻み続けるなら、“理想の腕時計”だ。そして、もうひとつの技術的な進化が、この「MT-G」をまさに“理想の時計”に仕立て上げている。次のページでは、それをご紹介しよう。

Page03. 究極の電波腕時計

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G-SHOCK「MT-G」にGPS衛星電波受信機能を初搭載(3)

標準電波とGPS衛星電波を融合した理想の電波腕時計

外装の作りとタフネスを併せもつMT-Gを、さらに極上の時計に仕立てあげているのが、GPS衛星電波受信機能である。

カシオは従来の電波時計でも世界をリードする存在だ。日本の2局に加えて、欧州の2局(英独)、さらに米・中の合計6つの標準電波局から発信される標準電波の受信能力を有する“マルチバンド6”化によって、標準電波受信エリアにいれば、時刻を修正する必要がない。

この標準電波受信機能にくわえて、GPS衛星電波を受信し、いまや地球のどこにいても、いつでも正確な時刻に補正することができる。GPS衛星から発せられる時刻や位置データを受信すれば、たちどころに世界40タイムゾーンの現在時刻に修正してくれる。

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ただし、ビルが林立する都市空間や室内においては、地上局からの標準電波のほうが安定して受信できる。そこで標準電波の受信圏内では、時計が電波の状態を自動的に判定して、受信に有利な状態の電波を受け取れるようになっている。標準電波用とGPS電波用の2種類のアンテナを搭載するため、モーターの小型化など省スペースに意を砕いた設計の賜物である。

そして、センターの時分針とインダイヤルで、ホームタイムとローカルタイム(別のタイムゾーン)を同時に表示するデュアルダイヤルワールドタイムを装備。6時位置に搭載した新開発の「デュアルコイルモーター」により超高速運針を実現し、2都市の時刻を瞬時に入れ替えることができる。

このように外装、耐久性、精度のいずれをとっても「MT-G」はハイレベルの完成度を誇っており、まさに“理想の時計”なのだ。

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G-SHOCK MT-G
MTG-G1000D-1A2JF

ケース|ステンレススチール+ウレタン
直径|54.7mm
厚さ|16.9mm
ムーブメント|クォーツ、タフソーラー(ソーラー充電システム)、パワーセービング機能付き
機能|日本2局、中国、アメリカ、イギリス、ドイツに対応した電波受信機能。GPS衛星電波受信機能。ワールドタイム(世界40都市+協定世界時、サマータイム自動設定機能、デュアルダイヤルワールドタイム表示)。ストップウォッチ(1/20秒、24分計)。日付・曜日表示。フルオートカレンダー
ストラップ|ステンレススチール+ファインレジン
防水|20気圧
価格|17万2800円

問い合わせ先

カシオ計算機お客様相談室

Tel. 03-5334-4869

http://g-shock.jp/special/mtg-g1000

           
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