ドレスかつスモールサイズという条件から導かれた「レベルソ」という答え|JAEGER-LECOULTRE

「レベルソ・トリビュート・デュオ」を着けているOPENERS代表松本(左)は、ブルーフェイスを表に出して、スーツとのカラーコーディネイトを演出。一方の尾花さん(右)は、あえて時計ケースを反転させ、時を忘れて楽しい時間を過ごす様子を見せている。

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2019年12月18日

ドレスかつスモールサイズという条件から導かれた「レベルソ」という答え|JAEGER-LECOULTRE

Presented by JAEGER-LECOULTRE

JAEGER-LECOULTRE|ジャガー・ルクルト

スタイル知識人が見立てた現代のドレスウオッチの正解。それが「レベルソ」である(2)

尾花 しかし、このケースの(反転させるときの)カチカチの感触は気持ちいいですね。ついつい触っちゃう。着けてまだ30分も経ってないのに、もうクセになってる(笑)。
松本 もし尾花さんが裏面に何か入れるとしたら、どうします?
尾花 こういう月日の刻み方をするアイテムは好きなんで、いろいろ考えちゃいますね。ただレベルソが持つデザインに対して、あまり有機的な装飾を彫ったりすると違う時計になってしまうように感じますね。だから僕が入れるとしたら、イニシャルやメッセージがいいな。
松本 尾花さんが持っている時計って、ほとんど手巻きですよね?
尾花 そうなんですけど、このところ自動巻きの方がラクで、ついつい(笑)。

やっぱり手巻きだったら機構はシンプルなものがいい。アンティークでデイデイトだったりすると、ヘタすると1カ月分くらいクルクルしないといけないこともあるから、合わせるのが大変。

「レベルソ」には自動巻き、あるんですか?
松本 これも我が道を行くジャガー・ルクルトらしいエピソードなんですが、自動巻きはあったんです。でも愛好者たちがこぞって“やっぱり「レベルソ」は手巻きがいい”となって、それで自動巻きがラインナップからなくなりました。2016年から2年くらいしか製造されていないんです。
尾花 お! 財テクするならそこか(笑)。
松本 あはは、そうきますか。でも値段が付くまで、僕たち生きてないでしょう(笑)。
尾花 でもこれだけのブランドが一度、ラインナップしたものを引っ込めるなんて、それもすごい話ですよ。

正直、「レベルソ」の歴史やラインナップについては良く知りませんでしたけど、着けているとレベルの高い時計だということが分かります。サイズによって変わるラグのカーブも絶妙で、ラインも美しいし、ダイアルの仕上げもすごくきれいですよ。
松本 僕にとって、ジャガー・ルクルトは好きな時計ブランドのひとつなんです。20年くらい前にこのブランドと出合ったんですけど、歴史の深みもあるし、ずっと格上の品の良さを感じていて、それはいまも変わらない。あと精度が高いという評価も変わらないですね。
尾花 SSの二針モデルで60万円台ですか? デュアルタイムで、100万円を切るモデルもあるんですか? それは驚きです。もっと高いと思い込んでました! そうなると、かなりコストパフォーマンスがいいですね。
松本 そうなんですよ。本当の価値は、知る人ぞ知るというか。
尾花 大人の基準に、着けていて恥ずかしくないっていうのがあると思いますけど、ちゃんとしている人に分かっているな、と思われる時計ですよね。

いま自動車産業も時計産業も、資本が変わるにしたがって、ブランディングも変わってしまうことはよくありますけど、「レベルソ」のようなスタンスで作られていると、モノを所有することに喜びを感じる人間の心を大いにくすぐります。
松本 マーケティング主義じゃないんですね。スクエアケースのサイドの丸みとか、ゴドロン装飾とか、一見するととても優しく見える時計なんですけど、その不変さはすごい。

登場した当時は、アールデコをベースとした良いデザインのモデルだったろうけれど、いま見るとコンテンポラリーアート的なニュアンスも漂わせている。いまの時代にあってもこれほど違和感のないスタイルが80年以上前に生まれて、しかも続いているということを多くの人に理解してほしいなと思います。
尾花 N.HOOLYWOODにはCOMPILEというスーツラインがあるのですが、そのラインと向き合うたびに、“スーツとは何か”ということを突き付けられます。なぜなら、いまはドレスコードもなくなりつつあって、ネクタイがなくても、エリがなくても、チーフポケットがなくても、立派な仕事ができる時代だからです。
松本 とはいえ、便利だからと機能性の高いものだけを揃えたら、それはファッションウエアではなくスポーツウエアになってしまいますもんね。
尾花 そうなんです。こういう時代にあって、フォーマルスタイルに説得力を持たせるのは、着る人のモノへのこだわりだったり、モノ自体もこだわりを持って作られているかどうかが問われるように思うんです。

そうした点でも「レベルソ」にある“不変”という姿勢には惹かれますね。それにエレガントだし、歴史や時計作りについても語れる要素が多い。そういう性格を持っているという意味でも、僕に合っているなと感じましたね。(おわり)
対談のまとめ
・スクエアケースのサイズ感がいい。
・ドレスアップしたいときにスクエアケースの時計を選ぶ。
・「レベルソ」はいまもデザインにアールデコの雰囲気が漂っている。
・80年以上もこのスタイルを貫いている。
・エレガントだが、もともとはスポーツウオッチ。
・ケース反転の感触が気持ちいい。
・着けているとレベルの高い時計だと分かる。
・歴史の深みがある。格上の品の良さを感じる。
・ちゃんとしている人に分かっていると思われる。
・マーケティング主義じゃない。
・フォーマルスタイルに説得力も持たせられるほどのこだわりの作り。
・「レベルソ」にある“不変”という姿勢に惹かれる。
OPENERS代表松本が身につけた「レベルソ」がこちら
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Reverso Tribute Duoface bleu

レベルソ・トリビュート・デュオ
表面は1931年に登場した初代モデルを彷彿とさせるデザイン。そして裏面にはギョウシェを駆使した端正かつ立体的なデザインで異なる個性を引き出している。表面の6時位置はスモールセコンド。裏面の6時位置は針式の24時間表示(昼夜表示として機能する)だ。インターチェンジャブル式ストラップにより、ストラップ交換が容易であり、1本でさまざまな表情を気軽に楽しめる。
Ref.|Q398258J
ムーブメント|手巻き(Cal.854A/2)
ダイアル|ブルーのサンレイ仕上げ(表面)、シルバーのクル・ド・パリ仕上げ(裏面)
ケース素材|18KPG
ケースサイズ|47☓28.3mm
ケース厚|10.3mm
ストラップ素材|コードバンレザー(カーサ・ファリアーノ製)
防水|3気圧
価格|227万2000円(税別)
限定|ブティック限定
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レベルソ・トリビュート・デュオ
ケース素材をSSに変更したタイプ。ブルーの爽やかさがさらに強調され、格上の品格を醸している。

Ref.|Q3988482
ムーブメント|手巻き(Cal.854A/2)
ダイアル|サンレイのブルーラッカー仕上げ(表面)、シルバーのギョウシェ仕上げ(裏面)
ケース素材|SS
ケースサイズ|47☓28.3mm
ケース厚|10.3mm
ストラップ素材|カーフレザー(ファリアーノ・コレクション)
防水|3気圧
価格|106万8000円(税別)
問い合わせ先

ジャガー・ルクルト
Tel.0120-79-1833
http://www.jaeger-lecoultre.com

この対談は、「メゾン ポール・ボキューズ」にご協力いただきました。
住所|東京都渋谷区猿楽町17-16代官山フォーラムB1F
電話|03-5458-6324
URL|https://www.hiramatsurestaurant.jp/paulbocuse-maison/
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