グラン・フー・エナメルの上にエングレーブ。超絶技巧のレベルソ“寅”モデル|JAEGER-LECOULTRE
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2022年2月16日

グラン・フー・エナメルの上にエングレーブ。超絶技巧のレベルソ“寅”モデル|JAEGER-LECOULTRE

JAEGER-LECOULTRE|ジャガー・ルクルト

2022年の寅年を祝す「レベルソ・トリビュート・エナメル “タイガー”」が、受注生産モデルとして誕生

ジャガー・ルクルトは、中国の旧正月を祝す受注生産モデル「レベルソ・トリビュート・エナメル “タイガー”」をリリースした。芸術的技巧とマニュファクチュールの時計職人たちの専門技術が調和する、類稀なタイムピースだ。

Text by OZAKI Sayaka

クラフツマンシップへの最高のオマージュを表現したオーダーメードモデル

ジャガー・ルクルトは、レベルソ誕生90周年を迎える2022年、「レベルソ・トリビュート・エナメル “タイガー”」を発表した。中国の旧正月および上海でのジャガー・ルクルトの新しいフラッグシップブティックのオープンに合わせて製作されたこの新しいタイムピースは、寅年にオマージュを捧げるものだ。
時計のケースを裏側に反転させると、堂々とした虎が姿を現す。18Kピンクゴールド製ケースにエングレービングで描かれたこの虎は、オペークブラックのグラン・フー・エナメルの背景から飛び出して見えるほど、丁寧に仕上げられている。虎の毛の磨き上げられた表面が光を捉えて反射させ、躍動感や力強さを作り出すロジウムサテン仕上げの質感がコントラストを演出している。
ボリューム感を最大限に引き出し、エングレービングに奥行きを出すために、職人は“モデルエングレービング”と呼ばれる技法を使用し、様々なサイズのノミを用いて段階的にエングレービングを施すが、これは絶対的な集中と卓越した器用さを必要とすると同時に、正確さと厳密さが求められる作業なのだ。
本作では、従来の何も描かれていない金属面ではなく、グラン・フー・エナメルのコーティング面にエングレービング装飾が施されている。こうした装飾には、エナメルの表面に傷をつけないよう、極めて正確な動作が必要であり、エングレービング職人はこの制作に55時間もの作業を要する。
文字盤には、ケースバックと同じオペークブラックのグラン・フー・エナメルが施されている。ファセット加工された植字インデックス、レールウェイミニッツトラック、ドーフィン針を備えた文字盤のエレガントなシンプルさは、ケースのピンクゴールドカラーと見事に調和し、光沢のあるブラックの背景が作り出す控えめな美しさを存分に引き出している。
グラン・フー・エナメルは、焼成工程の結果を完全に予測することができないため、シンプルなブラックのエナメルであっても、複雑な作業を要する。ひとつの層ごとに焼成を行い、奥行きと豊かさがあるブラックを作り出すが、2面のエナメル加工には20時間以上の作業が必要とされる。カラーと純度が完全に一致した見事な仕上がりは、ジャガー・ルクルトがエナメル装飾のアトリエを持つ数少ないマニュファクチュールのひとつであり、長年の経験によってのみ習得できる卓越したスキルを証明するものなのだ。
中国の十二支を称え、オーダーメードのみで製作される「レベルソ・トリビュート・エナメル “タイガー”」は、多彩なカラーでさまざまなパーソナライズが可能。ケースバックは、メティエ・ラール®工房の職人たちの優れた技術によるエナメルやエングレービング、細密画、宝石のセッティングなどによるカスタマイズが可能だ。本作は、ジャガー・ルクルトの文化とクリエイティビティを証明するものであり、芸術的技巧とマニュファクチュールの時計職人たちの専門技術が調和する、類稀なタイムピースなのだ。

レベルソ・トリビュート・エナメル “タイガー”

  • Ref.|Q39324K1
  • ムーブメント|機械式手巻き(ジャガー・ルクルト製キャリバー822A/2)
  • パワーリザーブ|42時間
  • ケース素材|18KPG
  • ケースサイズ|45.5×27.4×9.73mm
  • ストラップ素材|ブラックアリゲーターレザー
  • 防水|3気圧
  • 価格|90,000ユーロ(税別)
  • 数量|オーダーメード生産
問い合わせ先

ジャガー・ルクルト
Tel.0120-79-1833
http://www.jaeger-lecoultre.com