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2022年11月21日
ジャガー・ルクルトが展開する21世紀のアール・デコ装飾|JAEGER-LECOULTRE
JAEGER-LECOULTRE|ジャガー・ルクルト
ジャガー・ルクルトが、レタリングアーティストのアレックス・トロシュートとのコラボレーションを発表。ジャガー・ルクルトのために生み出されたのは、アール・デコをダイナミックかつ現代的に解釈した新しいアルファベット『1931 Alphabet』だ。
Text by KOBAYASHI Miki
機能的にも装飾的にも見えるシグネチャー レタリング。エングレービングへ新たなスタイルを提供
ジャガー・ルクルトは、時計製造以外の分野のアーティスト、デザイナー、職人たちとコラボレーションするシリーズ「メイド・オブ・メーカーズ」を通じて、創造性、専門性、精度といった基本的な価値観を一流クリエイターたちとを共有している。
アレックス・トロシュートは、タイポグラフィに対する実験的なアプローチでその名を知られるレタリングアーティスト。ビジュアルメディアとしての言語の可能性にフォーカスし、テキストとイメージを1つに統合する表現力で、感情に訴えかける多くの作品を制作してきた。
自身の作品とジャガー・ルクルトの時計師および技巧に優れた職人たちの作品との間に自然な親和性があると考えたアレックスは、発想の出発点として彼の第二の故郷であるニューヨークで顕著に見られるアールデコに着目。また、アール・デコはレベルソ誕生にかかわる、ジャガー・ルクルトにとって極めて重要なスタイルでもある。
アメリカが好景気に沸いた1920年代から30年代に生まれたアール・デコは、幾何学的でインダストリアルなデザイン様式で、当時の建築からインテリア、腕時計まで席巻。そこには進歩的な考え方、テクノロジーへの憧れ、創造のエネルギーといった精神性が備わっている。
アレックスはそのアール・デコをシャープに現代の視点で解釈。新しい書体によって、ブランドの価値観を独創性のある形で表現した。それぞれの文字には、大胆な彫刻にも似た力強い視覚的奥行きがあり、二次元のフォームと三次元のオブジェのいずれでも、ダイナミズムや躍動感が伝わってくる。
この作品は、「メイド・オブ・メーカーズ」プログラムの最新インスタレーションとして発表され、ニューヨークで開催されるアール・デコの物語と精神が吹き込まれた展覧会、「Reverso Stories(レベルソ ストーリーズ)」展(2022年10月26日〜11月14日)にて展示される。
また、レベルソでは時計面を反転させて現れるケースバッグをキャンバスに、イニシャルや数字などのエングレービングを施すパーソナライゼーションを行っているが、ジャガー・ルクルトの新しいシグネチャーの1つとなるこのレタリングも、エングレービングに提供されるという。
21世紀のアール・デコと呼べるダイナミックなタイポグラフィが、レベルソにどんな表情を与えてくれるのか大いに楽しみである。将来的にはジャガー・ルクルトのほかのさまざまな構想でも使用されるとのこと、今後の展開に期待が膨らむ。
問い合わせ先
JAEGER-LECOULTRE
https://www.jaeger-lecoultre.com/jp-ja