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2022年2月2日
もはや海外!? 圧倒的な非日常感。沖縄・石垣島を起点にした離島アイランドホッピング|TRAVEL
TRAVEL|星野リゾート
八重山諸島の星野ブランド各施設が提供する、バラエティ豊かな旅スタイルを“全部入り”で体験
コロナ禍が続き、海外に行きづらい昨今。そんななかでも、まるで海外にいるような非日常感を味わえるとびきりのディスティネーションがあるのをご存じですか? 熱帯雨林の秘境体験から、八重山文化に思いを馳せる生活を通じた気づきまで、同じ日本のなかの出来事とは到底思えない怒涛の体験の連続。トレンド前夜のいまが、狙い目です!!
Photographs by OHTAKI Kaku|Text by HASEGAWA Aya|Edit by TSUCHIDA Takashi
次の旅計画にぜひ! 夏まで待てない、夏まで待つ必要がない新感覚沖縄体験
編集・土田 「星野リゾート」が沖縄・八重山諸島の“離島アイランドホッピング”をオススメしているんだよね。フェリー会社の周遊チケットを利用して、石垣島→西表島→小浜島→竹富島をぐるっと一周するっていう。
ライター・長谷川 最近、華麗に加齢を感じているので、興味はありつつも「老体には難しいんじゃないかしら……」と思ってたんだよね、正直。でも、逆に「まだ体力のあるいまのうちに行ってみるべき?」と、重い腰をあげてトライしたんだけど、これがなかなか楽しくて。
ひと口に沖縄の離島と言っても、それぞれの島で個性が際立っているし、「星野リゾート」さんが、ちゃーんと施設の差別化を図ってる!
土田 沖縄旅行ってつい夏だけがオンシーズンって思いがちだけど、意外と冬季の魅力がハンパない。そもそも沖縄って3月くらいから海水浴できるし、ウェットスーツを着れば真冬だってシュノーケルを楽しめるでしょ。
それに、この時期、人が混雑してないのが何より素晴らしいっ!!
長谷川 しっとりと落ち着いた雰囲気の“冬沖縄”、良かったね。クセになりそうだよ。バリバリのオンシーズンも“ザ・沖縄”って感じで好きだけど、とにかく暑いからね、当たり前なんだけど(笑)。そもそも私、冬にシュノーケリングができるって知らなかった!
ファーストホップ! 「星野リゾート 西表島ホテル」
土田 西表島って、ほんとに秘境って感じだよね。フェリーを降り立ったときから“キリッ”とした空気感が違うというか。そして宿泊に先立って、ホテルからエコツーリズムに関するメール案内があった。これ、すごく新鮮だったなっ。
西表島にはリサイクル環境がないって。ごみはフェリーで石垣島まで送っているって。だから、島から出るごみを出さないように、徹底的にエコフレンドリーなホテル滞在を目指しているって。
だから、家から歯ブラシを持ってきてって。できればエコ滞在に協力したいっていう気持ちが自分のなかに芽生えてた。もちろん、諸事情で持ってこれなくても、ホテルはきちんと用意しているんだけど。
長谷川 ペットボトルフリーも提唱している。部屋出しのペットボトルのミネラルウォーターの代わりに、ロビー階にウォーターサーバーが設置してあって、マイボトルや紙コップに、水やさんぴん茶を自分で入れるんだよね。時間帯によっては、ROYCEの黒糖チョコレートもあった(笑)。
土田 「西表島ホテル」って、プライベートプールがあるんだよね。その先にはプライベート感のあるビーチ。ビーチとプールの間には、防風林で隔ててあるんだけど、その防風林がジャングル感を醸し出していて、エキゾチックなんです。そして部屋のテラスに出ると、波の音がしっかり聴こえて。オーシャンビューならぬ、“オーシャンサウンド”が、すごく心地良かったな。
長谷川 見えそうで見えないのが、なんかセクシーで(笑)。テラスも広いし、あそこでずっと過ごしても私は満足だよ、悔いはないよ! 初日のランチは、波音を聴きながらテラスでいただいたよ。なんかいい意味で、日本のリゾートって感じがしないの。
土田 そうなんだよね! ホテルの規模感も、丁度いいんだと思う。スタッフも付かず離れずで、すごく自由な雰囲気だった。名前を覚えてくれてるけど、ちゃんと放っておいてもくれる。
基本はアウトドアアクティビティに出ていく人たちが多いからね。でも、昼間から、プール周辺でのんびりしててもいいし。
長谷川 うんうん、午前中のロビーフロアには「これからアクティビティ、行ってきまーす!」って様相の人たちが大半。でも、そのアクティビティがバラエティに富んでいてあんまり被らない。
超インドア派の私も、思い切り楽しんじゃった! 初日から「イリオモテガイドウォーク」に「夕暮れマングローブカヤック」と、超勢力的な私たち。
土田 どっちも、参加マストな超大満足の内容だったな。「イリオモテガイドウォーク」は、無料アクティビティなのに、西表島の秘境っぷりをホテル敷地内のジャングルで実体験させてくれるものだった。
そして、カヤック! 自分はカヤックに初挑戦だったけど、こんなに水面の近くで、静寂のなかをスイスイって移動できるんだって超感動した。
長谷川 ホテルの裏がもうジャングルだからね。「がじゅまる」が実はヤバい奴だなんて知らなかったし(※)、ガイドしてくれたスタッフの話も興味深いものばかり。贅沢を言えば、もっとヤエヤマセマルハコガメに会いたかったけれど。
(※)「がじゅまる」は、既存の樹木に寄生して何十年もかけてその樹木を絞め殺し、居場所を乗っ取る意外とこわーい生態なのです。
そして、カヤック。私は何度かやったことあるんだけど、大抵、ホテルからカヤックの船着き場までは、クルマで移動することになるんだけど、ここはなんと徒歩! マングローブが生息する河口が徒歩圏内にあるって、なにこの超好立地(笑)。
土田 夕日が沈むタイミングにわざわざアクティビティを設定しているのも、さすが星野リゾート。見るものすべてが記憶に残るような、エモい時間帯を選んでるよね。
長谷川 ホテルに戻った頃にはプールサイドで、スパークリングワインが振舞われてたよ。ワタシたち濡れネズミだったけど、もちろん美味しくいただきました!
土田 翌日は「ジャングルトレッキング」にも挑戦したね。ガイドさんと一緒に、沢歩きして、その先に滝を見つけたときは、神々しさに圧倒されたな。ま、ガイドさんが僕らのヘタレ具合に呆れて(笑)、当初の目的地から変わっちゃったけどね。
長谷川 ガイドさんは、参加者のレベルを見極めてコースを選ぶって言ってた。いや〜、早い段階で引導を渡してくれて良かったよ。で、予定変更して、別の滝に行ったわけだけど、やり切った感というか自己肯定感半端ナシだったわ。そして、その滝も十分に素敵だったよ。
土田 ここはディズニーランドのジャングルクルーズじゃないしね(笑)。本物のジャングルなんで。
そしてガイドさんはたくさんのコースを知ってるって。だから毎日、アクティビティをしても飽きさせないって。同じ滝に行くのでも、沢歩きも、カヤックで川登りすることもできるって。だから、どんな体力レベルの人たちも楽しめる。
長谷川 よし、次はワンランク難易度の高い滝を目指そうぞ! 季節が違えば、また違う景色を見ることができるだろうし、西表島は懐が深いなあ。
セカンドステップ! 「星野リゾート リゾナーレ小浜島」
土田 小浜島って、西表島とは打って変わって、ピースフルなリゾートアイランドだったね。日本最南端のゴルフ場はあるし、ビーチアクティビティだって、何だってできる。
長谷川 わかるわかる。リアルジャングルが広がる西表島と、“ざわわ”と、さとうきび畑がたなびく小浜島。
ぜんぜん印象が違う(笑)。
個人的には野生の孔雀が生息している話がツボだった。真っ白な孔雀もいるって!
土田 (笑)。なんか、飼われていた孔雀がいつの間にか繁殖・野生化したって。
ここはストイックに過ごした西表島とは対照的に、今どきなアクティビティに挑戦したくなる。例えば、SUP(スタンド・アップ・パドル)。波のない入江に連れてってくれたから、初体験でも、ボードにちゃんと立てたよ。
長谷川 まさにピースフルだったわ。
SUPってさ、やる場所によってぜんぜん難易度が違うからね。少し曇っていたから、ごりごりの夕焼けは見られなかったけれど、水墨画のような風景にも癒された!
土田 翌日、腹筋が軽くツったけどね。普段使ってないインナーマッスルが鍛えられて、ちょうどいい。
そして僕たち、幻の島にも上陸したね。潮が満ちると、水没してしまうから”幻”。でも、ちゃんと沖縄県の住所があるとも教えてもらった。
長谷川 ガイドさん、本籍地を登録できるって言ってたね(笑)。正直、いくら沖縄と言えども、冬にシュノーケリングなんてできるんかい!? と思ったけど、ウエットスーツ着るので、それほど寒くなかった。
よく考えれば、ダイビングは1年中やってるわけだしね。実際、SUPもシュノーケリングも、大晦日やお正月は予約で埋まったって言ってたし。
土田 世界の海を潜ってきたダイバーが言うには、やっぱり八重山の海が一番だって。透明度が抜群にいいのと、珊瑚の生態系が素晴らしいそう。
たしかに、珊瑚テーブルがすぐ手の届く距離で広がって、ニモがたくさんいた。
長谷川 珊瑚や色とりどりの魚に夢中で、夢中で泳いだ(笑)。やっぱり海の中は楽しいね。小さなサメにも会えたよ。
土田 あ、それ、自分は全速力で逃げました。危なくないからって、みんな戯れてたけどね。
ところで小浜島って、ワーケーション滞在としても、素晴らしい目的地だと思う。WiFi環境が整っていて、気分転換のためのロケーションが複数あって。
長谷川 スパ棟には無料で使えるワーケーション部屋もあったね。ランドリーを回しながら利用したけど、ここならいい仕事できそうだよ(笑)。リゾート全体が見渡せる窓の外のビューも素敵だったな。
土田 ビーチに併設されたBEACH CAFEが最高なんだよね。ここではワインもグラス売りだけじゃなくて、フルボトルでも売ってます。仕事終わりのワインを、海を見ながら……なんて、理想だよね。
長谷川 海岸線を見渡せる展望デッキがあったり、ガジュマル広場があったり、思い思いの時間が過ごせるのがいいよね。朝日が昇るのを眺めながらの「フレッシュエアストレッチ」も気持ちよかったな〜。
土田 海に入らずとも、ビーチ周りで楽しめるアクティビティがいっぱい。きっと夏だとお客さんでごったがえすだろうけど、このリッチな海辺のコンテンツをゆったり満喫できるのがいい。寒くもなく、服を着ていればちょうどいい。冬のリピーターがじつは多いのも頷けるな。
長谷川 うんうん、日本が誇るリゾート・沖縄の魅力は海に“入る”ことだけじゃないんだよね。そして、入ろうと思えば入れるというのも強い。
天気だって、もちろん良いに超したことはないけど、雨でも十分に楽しめると思うな。あとフロントで、無料でリゾートドレスを貸してくれるサービスも気が利いているなと。普段、自分では買わないようなドレスを着てリゾート時間が楽しめるのは、女性は嬉しいんじゃないかな。今回はアクティビティ三昧で利用する時間なかったけど(笑)。
土田 そうそう。この施設、とにかく選択肢が多いよね。だから飽きないし、何したって楽しめる。そもそもバブル時代に建てられたリゾートだから、敷地が驚くほど広くて、隅々にまでお金がかかってる。まるで海外のリゾートみたいに、敷地内はカートで巡るしね。
長谷川 電動キックボードも、無料で借りられる。なんか夢中で乗り回していたオジさんがいたね?
土田 ええ、それはワタクシです(笑)。はじめて乗ったんだけど、楽しくて意味なく敷地内を周回しちゃった。これが最近公道で見かける乗り物なんだなって……。
サードジャンプ! 「星のや竹富島」
土田 そして、竹富島。こちらは1棟1棟が離れになっている、お馴染みの星のやブランドで、まるで時間が止まったかのような印象。「夢中になるという休息」をコンセプトに掲げている「星のや」だけに、アクティビティ三昧だった西表島・小浜島から渡ると、まるで急ブレーキしたかのような落差があって、それはそれで楽しいよね。
長谷川 ヴィラタイプの客室の風が抜ける設計とか、湯船に浸かったときのアイポイントを計算して作られた浴槽とか、もういちいち素晴らしく、ずっと部屋に籠もっていたい。いたいんだけど、モダンなプールも良いし、集落を模したリゾート全体が見渡せる見晴台も行かなきゃだし、もう大変(笑)。
土田 この「星のや竹富島」の敷地がとっても広いことって、案外知られてないよね。到着時のレセプションから部屋までの移動はカートを使うほど。他人の存在をほぼ気にせず過ごせるって、改めてリラックスできるよね。
長谷川 そうなの。ほとんど人とすれ違うこともなく、レストランやラウンジで、「あ、ほかにもけっこうお客さんいたのね」って気づくレベル。時間の流れがほんと独特なんだよね。リゾートの外に出たければ、島の中心部まで無料のシャトルバスも出ているし。
土田 そして竹富島に残る島文化が、部屋のデザインやアクティビティにも通底していて。おそらく、竹富島のなかで“最も竹富島らしい”のが、ここ「星のや竹富島」なんだろうね。
長谷川 うん、星野リゾートの、竹富島の歴史・文化への敬意を、いろいろなところで感じたよ。リゾート内で島の伝統野菜を作る取り組みも素晴らしいし。
土田 竹富島って珊瑚礁が隆起して出来た島だから、水稲栽培ができず、米を作れない。だから主食として芋を作り続けてきた歴史があるんだって。
長谷川 竹富島にはこれまでも何度か立ち寄ったことがあるけど、知らないことだらけ。島内に車エビの養殖所があるなんて、今回初めて知ったよ。星野リゾートの施設は、楽しく、そして絶妙なさりげなさで、知的好奇心を刺激してくれる。
土田 だからアンテナ感度が高い人ほど、「星のや竹富島」が合っているよね。気づきのきっかけが部屋のなかにも、ラウンジにも散りばめられていて、それらがグローバルレベルに洗練された状態で提供されているんだよね。
ここで過ごした時間でいろいろ考えさせられるんだけど、それがそのまんま、人生のこやしになっていく。
長谷川 「星のや竹富島」には縁あって何度か伺っているんだけど、ここはいつ来ても穏やかな空気が流れていて、別に縁もゆかりもない場所なんだけど、ほっと心がほぐれるんだよね、うまく言えないけれど。もはや勝手に第二のふるさとに指定して、定期的に通いたい(笑)。
土田 その「星のや竹富島」の最新情報は、近日中に特集記事を公開する予定なので、お楽しみに!
沖縄の離島アイランドホッピング、なるほどホントに楽しい。星野リゾートクオリティがありつつ、これだけ個性が違うのも面白いし、海外にいるような非日常感まで味わえて驚いたな。
長谷川 「沖縄の離島」とひと口に言っても、個性はそれぞれ。その個性を、一度で体感できる沖縄アイランドホッピング旅は、とびきりのエンターテインメントだと思う! お気に入りの島を見つけたら、今度はその島にじっくり滞在するっていう手もあるしね。
あ、それぞれの島の黒糖や泡盛を堪能するのもお忘れなく、です。
星野リゾート 西表島ホテル
- 住所|沖縄県八重山郡竹富町上原2-2
- 電話|0570-073-022(星野リゾート予約センター)
- 客室数|139室
- チェックイン/チェックアウト|15:00/11:00
- 料金|1万4000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、朝食付)
- アクセス|石垣港離島ターミナルより西表島上原港行きフェリーにて約45分、上原港から車で10分
- URL|https://iriomotehotel.com/
星野リゾート リゾナーレ小浜島
- 住所|沖縄県八重山郡竹富町小浜2954
- 電話|0570-073-055(星野リゾート予約センター)
- 客室数|60室
- チェックイン/チェックアウト|15:00/11:00
- 料金|2万4000円~(1室あたり、税・サービス料込、朝食付き)アクセス|石垣港よりフェリーで約25分、小浜港から送迎バスにて約10分
- URL|https://risonare.com/kohamajima/
星のや竹富島
- 住所|沖縄県八重山郡竹富町竹富
- 電話|0570-073-066(星のや総合予約)
- 客室数|48室
- チェックイン/チェックアウト|15:00/12:00
- 料金|11万2000円~(1室あたり、税・サービス料込、食事別)*通常予約は2泊より
- アクセス|石垣港よりフェリーで約10分、竹富港から送迎バスにて約7分
- URL|https://hoshinoya.com/taketomijima/
問い合わせ先
星野リゾート予約センター
Tel.0570-073-022
https://www.hoshinoresorts.com