[短期連載5] 建築と芸術とエンターテインメントと美食の都、シカゴへ──グルメ編|TRAVEL

STK シカゴの10オンスのロインステーキ ©STK CHICAGO

LOUNGE / TRAVEL
2019年11月7日

[短期連載5] 建築と芸術とエンターテインメントと美食の都、シカゴへ──グルメ編|TRAVEL

建築と芸術とエンターテインメントと美食の都、シカゴへ──グルメ編

ステーキからシカゴピザまで、シカゴの美食シーンを巡る

ニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ北米第3の都市、シカゴ。摩天楼発祥の地であるここは、どことなく街の雰囲気がニューヨークに似ている。人口や面積がニューヨークの数分の一に過ぎないコンパクトなこの街は、アートや建築、エンターテインメントや美食など、ニューヨークに引けをとらない魅力的なコンテンツがギュッと凝縮されているのだ。そんなシカゴの魅力を、テーマ別に紹介していく短期連載。第5回は、美食の街としても知られるシカゴのグルメスポットを紹介する。

Text by YAMAGUCHI Koichi

非日常的な空間で堪能するボリューム満点のステーキ──STK シカゴ

旅の楽しみにおいて、誰にとっても大きな部分を占めるのが食事だろう。アメリカの流通の中心地であるシカゴは、食材が豊富に揃うこともあり、美食の街としても知られている。ここでは、シカゴにおける美食スポットを何軒か紹介したい。
白と黒をベースとしたスタイリッシュな空間でステーキを味わえる ©STK CHICAGO
シカゴの名物料理の筆頭にあげられるのがステーキだ。シカゴは食肉流通の中心地であり、アメリカンビーフの格付けにおける最高位のUSDAプライムビーフを扱う店から、熟成肉専門店まで、40軒以上のステーキハウスが軒を連ねている。今回紹介するのは、DJがライブでヒップな曲をプレイし続けるラウンジのような非日常的な空間で、上質なステーキを味わうことができる「STK シカゴ」だ。メニューにはアラスカのタラバガニやホタテのたたきなど、新鮮な魚貝料理もラインアップされているから、前菜で魚介、そしてメインでがっつりとステーキを味合う、というような楽しみ方もできる。
STK シカゴ
9 ウェスト キンジー ストリート シカゴ イリノイ州 60654
https://stksteakhouse.com/venues/chicago/

王道のシカゴピザが味わえる──ジーノズ・イースト・マグニフィシェント・マイル

シカゴ名物のディープ・ディッシュ・ピザ © Gino's Pizza
シカゴグルメとして昨今、日本でも注目を浴びているのが、深い皿で焼き上げるシカゴ発祥のディープ・ディッシュ・ピザ、通称シカゴピザだ。ピザというよりはパイのような生地に、チーズとたっぷりの具材、そしてトマトソースがのせられたそれは、厚さが4、5cmにもなり、ボリューム満点のローカルフードだ。
今回は、1966年にオープンして以来、53年にわたって地元客のみならず国内外のツーリストにもシカゴピザを提供してきた老舗「ジーノズ・イースト・マグニフィシェント・マイル」を訪ねた。これぞ王道のシカゴピザを堪能できる名店だ。
地元のグルメ客で賑わうジーノズ・イースト・マグニフィシェント・マイルの店内 © Gino's Pizza
ジーノズ・イースト・マグニフィシェント・マイル
162 イースト スーペリア ストリート シカゴ イリノイ州60611
https://www.ginoseast.com/magnificent-mile

スタイリッシュな空間で味わう洗練のアメリカ料理──ベルモア

インテリアの隅々までデザインの行き届いたスタイリッシュな空間で、目にも舌にも麗しい、洗練された料理を堪能できるのが、シカゴの中心ループ地区の一角にあるレストラン「ベルモア」だ。
料理はモダンなアメリカ料理を楽しめる Anthony Tahlier Photography
自らの料理を、アーティスティックアメリカンと標榜するシェフのジミー・パパドプロス氏は、グルメサイト「イーターシカゴ」で2015年の年間優秀シェフに選ばれた実力者で、2017年に同店がオープンした際には、アメリカのハイエンドライフスタイル誌「ロブリポート」による「アメリカのベストニューレストラン」の1位を獲得している。ちょっとぜいたくに、特別な時間をすごしたいときに訪れたい。
ベルモア
564 ウェスト ランドルフ ストリート シカゴ イリノイ州60661
https://www.bellemorechicago.com/

著名メキシコ人シェフが手掛けたフードコート──ラテンシティ

観光でゆっくりとランチをとる時間がない。しかしファストフードでは味気ない。そんな際にぜひ訪れていただきたいのが、シカゴの中心地ループエリアにあるフードコート「ラテンシティ」だ。メキシコ人シェフのリチャード・サンドバル氏が手掛けた同店には、タコス、ハンバーガー、寿司、スイーツなどを扱う12の屋台があり、その日の気分に応じてさまざまな料理を気軽に楽しむことができるのが魅力だ。
おしゃれなカフェのよう店内は居心地がいい ©Latincity
写真はメキシカンホットドッグ ©Latincity
ラテンシティ
108 ノース ステイト ストリート シカゴ イリノイ州60602
http://latinicity.com

ミシガン湖と摩天楼のパノラマビューが見所──オフショア ルーフトップ & バー

開放的なスペースで、シカゴの摩天楼と雄大なミシガン湖の絶景を独り占めしながら食事を楽しめるのが、シカゴ・シェイクスピア・シアターの記事で紹介したミシガン湖畔の複合施設、ネイビーピア3階の屋上デッキにある「オフショア ルーフトップ & バー」だ。
屋内スペースもガラス張りのため開放感にあふれている ©Offshore Rooftop & Bar
ガラス張りの開放的な空間と、西に摩天楼、東にミシガン湖を望む屋外ラウンジスで味わえるのは、カリフォルニア料理のパイオニアとして知られるジェレマイア・タワー氏の元で学んだマイケル・シュレーダー シェフが手掛けるモダンなアメリカ料理だ。また、ワインやシャンパンのほか、オリジナルカクテルや地元のクラフトビールなどドリンクメニューも充実している。
ここへは、夕暮れ時に訪れることをお勧めする。赤く染まった西空が、摩天楼が織りなすスカイラインのシルエットをくっきりと浮かび上がらせる様が、息をのむほど美しいからだ。
屋外ラウンジからはミシガン湖と摩天楼のパノラマビューを楽しめる ©Offshore Rooftop & Bar
オフショア ルーフトップ & バー
1000 イースト グランド シカゴ イリノイ州60611
https://www.drinkoffshore.com/
問い合わせ先

シカゴ市観光局
https://www.choosechicago.com/

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