沖縄の海辺を大人テイストで楽しめる日帰り施設「星野リゾート バンタカフェ」|TRAVEL
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2022年4月28日

沖縄の海辺を大人テイストで楽しめる日帰り施設「星野リゾート バンタカフェ」|TRAVEL

TRAVEL|バンタカフェ

ワーケーションもOK! 4つのエリアから、沖縄本島の珊瑚礁を満喫できる全天候型カフェ

こちらの「星野リゾート バンタカフェ」(以下、「バンタカフェ」)、絶景です。私が平安貴族なら間違いなく歌にして詠むことでしょう。江戸時代の浮世絵師なら、浮世絵に描くのもいいかもしれません。

Photographs by OHTAKI Kaku|Text by HASEGAWA Aya|Edit by TSUCHIDA Takashi

嗚呼、絶景カナ、絶景カナーっ

もうね、すごい立地なんですよ、あ、写真を見ればわかりますね(笑)。
で、パンダじゃありません。バンタです。ハに点々。濁ります。沖縄の言葉で「崖」のことを、バンタって言うんですって。その名前のとおり、大きな岩に囲まれた入り江に沿うようにして設計されています。んでもって、眼下に広がるのは、サンゴが育つ自然海岸です。沖縄でもなかなかこんなシチュエーションはありません。
「バンタカフェ」は、沖縄中部エリアの西側にある読谷村の西海岸、那覇空港からは車で1時間ほどの場所に位置します。星野リゾートのラグジュアリーブランド「星のや沖縄」に隣接するカフェですが、こちらは宿泊ゲストでなくても利用できるのでご安心を。
崖の上から、何も遮るもののない状態で眺める海は、思わず吹き出してしまうくらいの”圧倒的な解放感”です。しかもこの立地、海は西に面しているわけでして、目の前で太陽が海に沈んでいくドラマチックさといったら! くうぅ。ちなみに、ラストオーダーは日没なんだとか。さすが星野リゾート、わかってらっしゃる(笑)。
では、改めてこのスケールの大きな海カフェを紹介していきましょう。
「ぶくぶくジュレソーダ」1000円と、「ポークたまごおにぎり」700円。
まず敷地面積は1600平米。これって、多くの人がイメージするカフェの範疇を軽く凌駕しているんじゃないでしょうか。セルフサービス式でいただけるメニューは、ゴーヤをアクセントに加えたピザトーストや、出来立てのポークたまごおにぎりなど、沖縄色たっぷり。ふわふわの泡と、ソーダのなかに浮かぶ、ジュレでできた色とりどりの水玉が特徴の、「ぶくぶくジュレソーダ」は、これぞ映えドリンクといったいでたちの看板メニュー。写真に収めずにはいられないキュートさです。
んで、「じゃあいただきますか!」と、なった時に悩ましい、と同時に楽しいのが席選び(笑)。「バンタカフェ」の敷地は個性豊かな4つのエリアにわかれているのです。私たちが訪れた日もドリンクを持ったゲストが回遊していました。わかります、わかりすぎます。このシチュエーション、どこに腰を落ち着けるか、迷いますよねぇ。
大屋根デッキ
まずゲストが最初にアクセスすることになるのが、「大屋根デッキ」。海に張り出した、半屋外のステージのような空間で、それこそ船のデッキにいるような浮遊感が味わえます。フードやドリンクのオーダーは、ここで行います。
ごろごろラウンジ
屋内エリアの「ごろごろラウンジ」には、その名にふさわしく、ごろごろしながら海を眺められるフラットソファが用意されていました。時間の許す限りごろごろしてもいいのですが、なんと、海に向かいながら、パソコン作業ができる広々としたデスクも。もちろん、電源もWIFIも完備していましたよ。こんなオフィスがあったら、仕事がはかどること間違いなしですね(……ビールの誘惑に打ち勝つことができれば、ですけどね)。
海辺のテラス
岩場のテラス
崖から浜辺に降りる途中には、5つのガゼボが配されています。これが「海辺のテラス」です。ガゼボには畳風の床材が敷かれています。足を投げだして、潮の香りや波の音に身を委ねれば、自然と肩の力が抜けていくはずです。もう少し奥に行くと、大きな岩や植物に囲まれたプライベート感満載の「岩場のテラス」にたどりつきます。ここは秘密基地の豪華版のような場所。ロッキングチェアにゆられながら、ゆるゆるとした時間を過ごすのもいいですねぇ。
……迷うの、わかるでしょ? どうぞ自分だけの特等席、ぜひ探し出してください。
そうそう、忘れるところでした。カフェのほかに、グリルレストラン「星野リゾート オールーグリル」も併設されていて、ランチにはハンバーガーが、夜には島ハーブで香りをつけたステーキや新鮮な魚介などがいただけます。ハンバーガーを名物にすべく、スタッフたちは、開店前に沖縄で人気のハンバーガーを食べまくり、研究を重ね、「これだ!」というものを作り上げたのだとか。とあるスタッフは、「絶対の自信作です」と語っていて、すぐさま肉厚ジューシーなパティのハンバーガーを頬張ってみた次第です。
読谷村の工房が週替わりで出店するやちむん市や、沖縄の伝統工芸にふれることができるワークショップなど、ご機嫌なイベントも実施しています。冬場には、夜の海をライトアップする「イルミーバンタ海辺の夜あかり」を開催していたそうですよ。そんな、新しいカルチャーに出会えるわくわく感もここにはあるのです。
2022年5月15日(日)までは、次世代の沖縄カルチャーを牽引するアーティストが、うららかな春の海辺に集結する「海辺のアートフェスティバル」を開催中。ライブペイントやワークショップで作品の魅力が体験できるほか、制作風景が見学でき作品の購入もできる小さなギャラリーも登場しています。
まだ見たことのない沖縄の新たな風景に出会える「バンタカフェ」、童心にかえってすてきな時間をお過ごしください。

星野リゾート バンタカフェ

  • オープン日:2020年7月1日(水)
  • 所在地:沖縄県中頭郡読谷村字儀間560
  • 交通:那覇空港から車で約1時間
  • メニュー例:
  • ・グラスシャンパン1200円
  • ・オリオンビール700円
  • ・うちなーピザトースト900円
  • ※価格はすべて税込
問い合わせ先

星野リゾート バンタカフェ
https://banta-cafe.com/