TRAVEL|カジノ・リゾート「サンズ・マカオ」10周年セレモニーリポート
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2015年4月2日

TRAVEL|カジノ・リゾート「サンズ・マカオ」10周年セレモニーリポート

TRAVEL|米・ラスベガスの賭博収入を抜いた世界一のカジノ都市“マカオ”

カジノ・リゾート「サンズ・マカオ」10周年セレモニーリポート

現在ではラスベガスを抜いて世界最大のゲーム市場になり、中国で唯一合法賭博が許されているマカオ。アメリカ・カジノの運営大手ラスベガス・サンズのマカオ部門「サンズ・チャイナ(金沙中国)」が運営するホテル&エンターテインメント複合施設「サンズ・マカオ(澳門金沙)」が開業10周年を迎え、アジア諸国から多くのプレス関係者を招いて記念セレモニーが開催された。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

世界有数の“カジノ立国”ならではの豪華な10周年アニバーサリー

ポルトガルの小さな旧植民地だったマカオは、香港より300年も古い歴史をもつヨーロッパ人居住地で、ほかのアジア諸国とは一風違った独自の文化をもつ。現在は、中国人がカジノに訪れる観光地として人気で、マカオの賭博業を中心とするカジノ収入は右肩上がりだという。

今回オープン10周年を迎えた「サンズ・マカオ(澳門金沙)」は、カジノだけでなく、ホテルやショッピングエリア、レストラン、屋外温水プール、デラックススパ、サロン、会議場、展示場、さらに招待制の国際VIPクラブ「Paiza Club」などを施設内に揃える、マカオ初となるゲーム複合施設=統合型リゾート(Integrated Resort)の先駆けで、マカオの急速な経済成長のベンチマークを築いてきた。

「サンズ・マカオ(澳門金沙)」を運営する「サンズ・チャイナ(金沙中国)」は、2004年5月18日にオープンしたサンズ・マカオのほか、5年前に「コタイ・ストリップ・リゾート」の第一歩としてオープンした「ザ・ベネチアン・マカオ(澳門威尼斯人度假村酒店)」、ザ・ベネチアン・マカオに隣接する「ザ・プラザ・マカオ」、さらに、ザ・ベネチアン・マカオの向かいに2012年4月に開業した「サンズ・コタイ・セントラル(金沙城中心)」の4つの施設を所有。

サンズ・チャイナの施設全体で、約9000の客室やスイートルーム、14万平方メートルの会議とコンベンションスペース、100軒以上の飲食店、約600店のラグジュアリーブランドと人気ショップに、9万6000平方メートルのゲームスペースを有している。

地元マカオ、香港、中国をはじめ、海外プレスが多く招聘されたサンズ・マカオ10周年記念の報道関係者昼食会では、サンズ・チャイナ(金沙中国)社長兼CEOのエドワード・トレーシー氏のスピーチをはじめ、世界各地でカジノホテルを展開する米ラスベガス・サンズのオーナー、シェルドン・アデルソン氏も元気な姿を見せた。

世界の大富豪、シェルドン・アデルソン氏が語る未来のマカオ

シェルドン・アデルソン氏は、スピーチで次のように語った。「10年前の5月18日、サンズ・マカオの開業日には、エスカレーターに乗ろうと待っている人たちがドアを倒すほど(約3万人)集まって、その日は私の人生でもっとも興奮する日になりました。皆は失敗に終わるだろうと予測していましたが、私はそうではありませんでした。成功すると確信していました。サンズ・チャイナが運営する統合型リゾートには、人びとが望むものすべて、大人が休暇中や旅行中に楽しみたいすべてがあります。私が実現したいと思っていた夢、アジアの娯楽中心地を創造することができたことに喜びを感じています。2年後、完成したら世界一の長さの洋上大橋となる『香港珠海マカオ大橋』を使えば、香港のランタオ島とマカオ間はクルマで20分で、マカオは、180の都市を結び、100のエアラインを飛ばす香港空港というふたつ目の空港をもつことになります。さあ、いまから2年後の準備をはじめましょう」と結んだ。

香港と広東州珠海市とマカオを結ぶ香港珠海マカオ大橋は、全長50キロ弱、総工費7400億円超という大プロジェクトで、香港大嶼山を起点に、珠江口を渡った先はY字型に分かれ、一方は珠海へ、一方はマカオにつづくという。

さらに、サンズ・チャイナでは、大橋の完成に合わせて、コタイ地区で4番目、マカオ全体で5番目の総合リゾート不動産プロジェクトとなる「ザ・マカオ・パリジャン(澳門巴黎人)」を建設中。ホテル3000室規模を中心とした統合型リゾートが誕生する。カジノの隆盛をベースに、マカオとサンズ・チャイナの快進撃はとどまるところをしらない。

「サンズ・マカオ(澳門金沙)」
http://www.sandsmacao.com.

           
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