広大なる大陸の自然の中にひっそりと佇む「アマンヤンユン」、上海郊外に誕生|AMAN
AMAN|アマン
中国の伝統と歴史、そして現代が融合する別天地
「アマンヤンユン」が上海郊外にオープン
中国で4番目のアマンとなる「アマンヤンユン」が上海市の郊外に2018年1月オープン。中国の伝統家屋を擁し、古代と現代が融合する最新リゾートとなった。
Text by YANAKA Tomomi
樹齢1000年のクスノキの森に佇む最新リゾート
プライベートなリゾートコレクションとして1988年に創設されたアマン。日本でも「アマン東京」や伊勢の「アマネム」、世界では北米、ヨーロッパはもちろん、ブータン、ラオスなど各地で31軒を展開している。
そして、新たに中国・上海の南西およそ27キロの場所に誕生するのが樹齢1000年を誇る“皇帝の樹”と呼ばれるクスノキを擁する森の中にある「アマンヤンユン」。
このクスノキの森はもともと上海から約700キロ離れた江西省撫州市にあったもの。しかし、貯水池建設に伴い1000年以上の歴史を誇ってきたクスノキの森が消滅の危機に瀕したため、10年の歳月をかけて約1万本の樹木を移植。同時に、築400年の古代住居も手作業で解体し、26棟がアンティーク ヴィラとして「アマンヤンユン」敷地内に移築された。
かつての所有者であった家族伝来の家訓や家族史にまつわる豪華な石の彫刻や碑文が残されたアンティーク ヴィラのうち13棟は800~1000㎡の4ベッドルームやプライベートプールやジャグジー、中庭付きのヴィラに生まれ変わり、12棟は洗練されたアマン レジデンスとしての再生が果たされた。
一方で、24部屋の「ミン(明)コートヤードスイート」もつくられ、65㎡の空間にアマン独自のアジア風デザインを生かした広々とした明るいベッドルームと上品な木目調リビングが設けられ、建物全体では伝統的な中庭付き住居を再現したふたつのプライベートコートが併設されている。
ホテルには、読書や瞑想、伝統音楽、絵画などに親しむ場所として、皇族が書房として使用した紫禁城の建物から由来する「南書房」が構えられたほか、茶道や香道専用の部屋が6室用意されている。
施設内には3カ所のレストランが設けられ、いずれも「アマンヤンユン」の敷地内で栽培された野菜などを使用しているのも特筆すべきポイントだ。中華ダイニングの「ラツゥ」では地元上海出身のエグゼクティブシェフ、スティーブ・ミャオが明や清朝時代より伝わる料理とクラシックな広東料理を融合させたメニューを提供。和食「Nama」は的場圭司エグゼクティブシェフが監修し、逸品素材を生かした香り高い和食を食せる。またイタリアンダイニング「アルバ」はイタリアの伝統にのっとったファミリースタイルの大皿料理レストラン。隔月でイタリアンクッキングクラスも開催される。
さらに、2840㎡の広さを誇るアマンスパは、トリートメントルーム8部屋とダブルスパスイート2部屋、サウナ、フィットネスセンター、ジャグジー、プールなどを擁した贅沢なつくり。ここではアマンオリジナルのトリートメントプログラムを受けることができる。
カルチャーディスカバリーセンターでは、年齢に応じた子供たちのためのプログラムや、大人向けにもリゾート内の湿地を探検するネイチャープログラムなどを用意。中国伝統のランタンづくりや陶芸、茶道体験などさまざまなプログラムを通して好奇心を満たしてくれる。
“雲上から降り注がれる叡智を学ぶ”を意味する「ヤンユン(養雲)」。エネルギッシュな街、上海からのアクセスも良い場所でありながら、都会の喧騒から離れたリゾートは、中国の伝統と歴史、そして自然を感じながら過ごすことができる別天地となる。
上段・左、中/ダイニングテラス。上段・右/ダイニング。中段・左/レイクサイドのカフェテラス。中段・中/ラウンジ、ロビー。中段・右/プールデッキ。下段・左/スパのエントランス。下段・中/スイートの一室。下段・右/ホテルバー。
アマン共通日本語対応フリーダイヤル
0120-951-125(10時〜19時)
http://www.aman.com