MOVIE|シネマの現在と未来を探るドキュメンタリー『サイド・バイ・サイド:フィルムからデジタルシネマへ』
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2014年12月26日

MOVIE|シネマの現在と未来を探るドキュメンタリー『サイド・バイ・サイド:フィルムからデジタルシネマへ』

MOVIE│キアヌ・リーブスによるシネマの現在と未来を探るドキュメンタリー

『サイド・バイ・サイド:フィルムからデジタルシネマへ』

キアヌ・リーブスが企画製作し、ナビゲーターを務めるドキュメンタリー『サイド・バイ・サイド:フィルムからデジタルシネマへ』が、12月22日(土)から新宿武蔵野館、渋谷アップリンクで公開される。著名監督がキアヌの質問に答え、そこから導かれる映画の現在、そして未来とは──

Text by YANAKA Tomomi

著名な映画監督らが語るフィルムの魅力、デジタルの魅力

およそ100年間の映画史において、唯一の記録フォーマットだったフィルム。しかし、20年前からのデジタルシネマの台頭により、いまやフィルム作品は消えつつあるのが現状だ。『サイド・バイ・サイド:フィルムからデジタルシネマへ』は、デジタルとアナログが肩を並べる現在を俯瞰しながら、映画におけるデジタル革命を検証してゆく。

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劇中では、キアヌ・リーブスの呼びかけにより著名な映画監督がぞくぞくと登場。CGを使った『タイタニック』などが大成功を収めたジェームズ・キャメロンは「想像したことを実現するために、フィルムではできなかったことをすべて試したかった。デジタルの登場で可能性の扉が開いたように感じた」と語る。

いっぽう、『インセプション』や『ダークナイト』を監督したクリストファー・ノーランは「デジタルメディアによって可能なことは一見、魅力的だが中身がない。クッキーにたとえると、焼きたてはやわらかくてとてもおいしい。でも数カ月たってみるとひどい味で食べられたものじゃない」とフィルムの良さを説く。

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このほかにもマーティン・スコセッシやジョージ・ルーカス、デヴィッド・フィンチャー、デヴィッド・リンチらハリウッドの錚そうたる映画監督や現像所、カメラメーカーの社員らが質問に答えてゆく。

独特の味わいでいまなお愛され続けるフィルム映像と、進化をつづけるとともに、映画撮影への敷居を低くすることに成功したデジタル映像。映画産業が大きな岐路に立ついま、本作は「デジタルシネマ」の未来についてだけではなく、モノクロからカラーへ、サイレントからトーキーへと技術とともに変化しつづける“シネマの未来”が描かれている。

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『サイド・バイ・サイド:フィルムからデジタルシネマへ』

12月22日(土)より、新宿武蔵野館、渋谷アップリンクで公開

監督│クリス・ケニーリー

プロデューサー│キアヌ・リーブス、ジャスティン・スラザ

出演│キアヌ・リーブス、マーティン・スコセッシ、ジョージ・ルーカス、ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャー、デヴィッド・リンチ、クリストファー・ノーラン

配給│アップリンク

2012年/アメリカ/99分

           
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