酒蔵の秘宝“長期熟成酒”を芸術作品として展示・販売するオンラインギャラリー「北村酒展」がオープン|EAT
LOUNGE / EAT
2022年5月13日

酒蔵の秘宝“長期熟成酒”を芸術作品として展示・販売するオンラインギャラリー「北村酒展」がオープン|EAT

EAT|北村酒展

オンラインギャラリー北村酒展の第一作「AQUETHA by Tsukasabotan」が300点限定でリリース

醸造食品機器や材料の販売卸を展開する北村商店が、出荷のタイミングを逸して長期間酒蔵に眠っている品質の高い長期熟成酒を芸術作品と捉え、販売するオンラインギャラリー「北村酒展」をオープン。記念すべき1作品目は、高知県の司牡丹酒造が醸造した「AQUETHA by Tsukasabotan(アクイータ バイ ツカサボタン)」と名付けられ、300点限定で発売した。

Text by YANAKA Tomomi

まろやかな味わいと華やかな香りが両立した希少な長期熟成酒を世界で1点だけの作品に

百年にわたり日本国内のあらゆる蔵元と仕事をともにしてきた北村商店。専務取締役の北村勇人氏は全国の酒造場を訪問するなかで、蔵内に出荷のタイミングを逃して長期間保管されている品質の高い日本酒が少なからずあり、それらが冷蔵庫内などのスペースの圧迫につながっている現実を知ったという。
そこで北村商店では、酒蔵の中で眠る宝箱のように貴重な日本酒を世に届けるべく、熟成酒を「商品」ではなく、「作品」として扱うオンラインギャラリーを企画し、オープン。第一弾の「作品」が発表された。
北村商店が定める“長期熟成酒”とは、満3年以上酒蔵で熟成された清酒。長期熟成させることで琥珀色に色づき香りは甘く濃厚に、さらになめらかな口あたりになるといわれている。その記念すべき1作品目として展示、販売されるのは約400年の歴史を誇る高知県の蔵元、司牡丹酒造から生まれた「AQUETHA by Tsukasabotan」だ。
司牡丹・浅野杜氏
「AQUETHA」は、山田錦や自社培養された熊本酵母を含む3種の酵母を使用し、複雑な味わいを引き出すべく時間もコストもかかるマイナス5度で3年余り氷温熟成したお酒。その味わいは、水とアルコールの分子が混然一体となり、まろやかな味わいと華やかな香りが両立したものに。長期熟成でありながらも氷温熟成ゆえに無色透明な稀有なビジュアルも特徴だ。
ガラス作家・貴島雄太朗氏
この特別な長期熟成酒を詰める容器もスペシャルなものにすべく、ボトルはガラス作家の貴島雄太朗氏が1点1点吹きガラスで制作し、ナンバリング。それぞれ風合いが異なり、世界で1点だけの作品にふさわしいものとなった。
普段はなかなか入手することがかなわない、芸術品のような熟成酒。大切な人への贈り物や、世界に1点だけの「作品」を通してゆったりとした特別な時間を過ごしたい。

AQUETHA by Tsukasabotan

  • 蔵元|司牡丹酒造(高知県)
  • 原料|米(国産)、米こうじ(国産米)
  • 表示精米歩合|45%(40%と45%を醸造後ブレンド)
  • アルコール度数|16.2%
  • アミノ酸|1.2
  • グルコース|1.4%
  • 仕様品種|山田錦(兵庫特A地区)
  • 仕様酵母|高知酵母、協会1801、自社培養熊本酵母
  • ろ過|素ろ過(活性炭不使用)
  • 火入れ|1回
  • 内容量|500ml
  • 価格|3万3000円(税込、送料別)
問い合わせ先

北村酒展
https://aquetha.com