サステナブルなシャンパーニュにこだわる新生「テルモン」誕生｜TELMONT

TELMONT｜テルモン

テルモンとレミーコアントローがサステナブルなワインづくりでタッグ。新生「テルモン」のシャンパーニュが世界に先駆け日本先行発売

一世紀にわたってシャンパーニュを造り続けてきた「テルモン」と、レミーコアントローグループが手を取り合い、新生「テルモン」が誕生。“量よりも質”という観念を軸に、徹底的にサステナブルであることにこだわり、新しく生まれ変わったシャンパーニュが、世界に先駆けて2021年7月1日（木）に日本で先行発売された。

Text by YANAKA Tomomi｜Edit by TSUCHIDA Takashi

“母なる大地の名のもとに”をすべての活動の指標に

1912年、葡萄農家兼ワイン生産者であったアンリ・ロビタルがシャンパーニュ地方エペルネ近郊のダムリーに創業した「メゾン・テルモン」。一世紀以上、4世代にわたり代々受け継がれてきたメゾンと、レミーコアントローグループが“サステナブルワイン界への革命”の成就に向けタッグを組み、その一歩を踏み出した。

テルモンが目指すのは、自然（テロワール）への敬意を大切にしながら、次世代のために環境を守る確固たる取り組み。メゾンはその力強いビジョンとエクセレンスな品質を追求しながら、近年ではオーガニック農法に注力してきた。

現在シャンパーニュ地方において、オーガニック認証を受けた葡萄畑は3%程度と言われるなか、テルモンでは2017年に所有する葡萄畑約24.5ヘクタールのうち72%がオーガニック認証を受け、2025年までには100%オーガニック認証取得を目指している。

また、同時に「テロワールと生物多様性の保存」、リサイクルボトルを使用し、外装材やギフト包装材などを使用しない「エコデザインの普及」「二酸化炭素排出量の削減」、輸送に航空機を使用しないなどの「物流システムの見直し」「透明性、トレーサビリティ（追跡可能であること）を約束」の5つの目標が掲げられている。

なかでも「透明性、トレーサビリティ（追跡可能であること）を約束」の項目では、新たに使用している葡萄の品種と割合、ヴィンテージ、製法、適温に至るまでさまざまな情報をラベルに明記。年ごとに異なる収穫がもたらす個性を重視し、各ボトルにシリアル番号が記載され、その番号を通して、ボトルの中身から生産までのすべてを把握できる仕組みが開発された。

このようにテロワールへの敬意と愛情を大切にしながら造られたシャンパーニュ。日本ではフラッグシップでマルチヴィンテージの「レゼルヴ・ブリュット」、フルボディでエレガントな存在感の「レゼルヴ・ロゼ」、大地（LA TERRE）の名を冠し、豊かな大地の恵みをそのまま反映してテルモンの哲学を体現する「レゼルヴ・ド・ラ・テール」、15年をセラーで過ごしたシャルドネ100%の特別なプレステージ・キュヴェ「ブラン・ド・ブラン・ヴィノテーク」の4種類を展開。

いずれのシャンパーニュもすっきりとした清廉さ、細やかな泡とほのかな酸味、バランスの取れた長い余韻が共通する味わいの特徴として挙げられ、しっかりとしたボディで軽やか、優美でエレガントなパラドックスを楽しむことができる。

“母なる大地の名のもとに”をすべての活動の指標とし、徹底的にサステナブルであることにこだわる新生テルモンの挑戦。未来へつながるメゾンの取り組みの成果を心ゆくまで味わってみたい。