7年連続でミシュランに輝く、マンダリン オリエンタル 東京「タパス モラキュラーバー」体験記|EAT
LOUNGE / EAT
2021年8月13日

7年連続でミシュランに輝く、マンダリン オリエンタル 東京「タパス モラキュラーバー」体験記|EAT

EAT|タパス モラキュラーバー

「分子ガストロノミー」の日本における先駆け。たった8席のプラチナシート、じつは今が予約する絶好のチャンス!

ここ数年、イノベーティブをテーマに掲げるレストランは増えてきましたが、「タパス モラキュラーバー」は、マンダリン オリエンタル 東京が開業した2005年12月とともにオープン。十数年にわたってイノベーティブ料理を追求しています。スペインの「El Bulli(エルブジ)」に代表される「分子ガストロノミー(分子調理)」の、日本における先駆けといえば、イメージしやすいでしょうか。

Text by HASEGAWA Aya

新料理長就任で、さらに注目度アップの“食のエンターテインメント”

でね、何がすごいってコチラ、7年連続でミシュランの1つ星に輝いているんです。が、カウンターのみわずか8席。このような社会情勢になる前は、インバウンドの方の予約ですぐにいっぱいに。かなりのプラチナシートで、なかなか足に運べる機会もなかったので、ご存じなかったという方も少なくないかもしれません。
その「タパス モラキュラーバー」の新料理長に、牛窪健人さんが就任。新コンセプトとして、「五感と想像力を刺激する14皿のアートギャラリー」を打ち出しました。
新料理長 牛窪健人さん
と文字で紹介しても、あまりイメージが付かないですよね。平たく言うと「タパス モラキュラーバー」は、シンプルに食を楽しむレストランではありません。ラボやアートスタジオにあるような道具や液体窒素やエスプーマなどの最先端の科学調理を用いた料理とテクニックで、ゲストに“食のエンターテインメント”を提供しているのです。
筆者がそのエンターテインメントに参加を果たしたのは、今年の春のこと。いや~、2時間わくわくしっぱなしでした。
38階、天井高は5.4メートルの開放的な『オリエンタルラウンジ』の奥には、8席のカウンター席が用意されていました。「何も隠すものはありません」といった体(てい)のオープンキッチンで、約2時間のパフォーマンスが繰り広げられるわけでして。正直、始まる前から楽しいです。
ぜひ詳細に書き連ねたいところなのですが、こちらは“食のエンターテインメント”(大切なことなので繰り返させていただきました)。さまざまな驚きもまた“ご馳走”ですから、極力ネタバレをしない程度に、この独特な世界を紹介させていただきます。まっさらな状態で臨みたいという方は、この場で引き返してくださいね!
幼少よりカナダで育ち、アート専攻というユニークな経歴を持つ牛窪さんが打ち出した、新コンセプトは「五感と想像力を刺激する14皿のアートギャラリー」です。
自分で注射器をいじって仕上げる前菜、瞬間冷凍したクラムチャウダーの中にさらに温かいスープが入ったクラムチャウダー、目玉焼きと思しきメニューがセンターに鎮座するワンプレートなどなど、ほかでは出会ったことのない、独創的で、革新的な料理が続々と登場します。
「金魚の脱走」、「モントリオールに旅した和牛」なんて、その名前から心浮き立つメニューも! た~の~し~い~。いちいち目を輝かせてしまいます。
「金魚の脱走」は、子どもの頃から金魚を飼っていた牛窪さんが、水槽から出ようとする金魚の夢を「脱走」と想像し、その夢が叶った金魚の運命を具現化したアーティスティックなデザート。モントリオールに旅した和牛は、カナダで生まれ育った牛窪さんが自分自身を和牛に見立て、「日本の和牛がモントリオールに旅をし、現地の味に染まって戻って来た」というストーリーを盛り込んだ料理。
付け合わせの透明なポテトもお見逃しなく! そして「アフターエイト」は、葉巻を模したデザート。口に入れると、鼻から白い煙が出てきます(現在は異なるフレーバー&名称で展開しているそうです)。いったいどう食べればいいの? と戸惑うのですが、牛窪さんたちが見本を見せてくれます(笑)。料理そのものの演出も楽しいのですが、シェフやソムリエは、時折、冗談を交えながら料理を紹介してくれます。スタッフはみなエンターテイナー、楽しくないはずがありません。
ワインやモクテルとのペアリングもチョイス可能ですよ。ワインは、世界のコンペティションでの受賞経験もある、シェフソムリエの野坂昭彦氏さんがセレクト。間違いありません。ワインだけでなく、日本酒や梅酒などとマリアージュされることも。ノンアルコールペアリングもかなり攻めているので、こちらも気になるところです。
あ、ちょっと書きすぎちゃいました? 大丈夫、前知識があっても十分に楽しめるはず!
そもそもマンダリン オリエンタル 東京は、美食の宝庫。ホテル内には、12の飲料施設が入っており、「タパス モラキュラーバー」以外でも、フレンチファインダイニングの「シグネチャー」や広東料理の「センス」がミシュランで一つ星を獲得しており、「ピッツァバー on 38th」がビブグルマンとして掲載されています。
なかなか遠出が難しい今、「タパス モラキュラーバー」をはじめ、マンダリン オリエンタル 東京のレストランで、食を通じた海外旅行気分を味わってみては?

タパス モラキュラーバー

  • 場所|東京都中央区日本橋室町2-1-1 マンダリン オリエンタル 東京
  • 時間|17:30からの1回、8席までの事前予約制
  • 定休日|火曜日、水曜日
  • 料金|2万5300円(14品のコースメニュー)
  • ※7種類のワインペアリング 1万3200円
  • ※6種類のモクテルペアリング 8800円
  • ※アルコールは、緊急事態宣言などの状況に応じて提供
  • ※料金はすべて税込、サ別
問い合わせ先

マンダリン オリエンタル 東京
Tel.0120-806-823(レストラン総合予約9:00~21:00)
motyo-fbres@mohg.com
mandarinoriental.co.jp/tokyo