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2015年5月14日
連載・和醸和楽|最終回 魚でやるなら「日高見」だっちゃ! 『平孝酒造』
今宵は三陸の牡蠣と「日高見」で乾杯
魚でやるなら 「日高見」 だっちゃ!
平孝酒造は、文久元年(1861年)創業の蔵元です。蔵がある宮城県石巻市は、北東北を縦断する北上川の河口に開けた港町です。
Text& Photographs by WAJOWARAKU
「日高見」が目指す酒質とは
江戸時代には、伊達藩と南部藩の米の集積地として栄え、お米がたくさん集まる環境から酒造りが盛んで、当時の藩政では「造り酒屋は一宿一場」と定められていましたが、なんと、石巻には16場もの造り酒屋があったと伝えられています。
また、石巻は金華山沖で暖流と寒流の交わる世界三大漁場のひとつとしても称えられ、四季折々に、おいしい魚介類がたくさん水揚げされています。とくに牡蠣がお薦めです。また最近石巻市では、金華山周辺で獲れるサバ、カツオなどをブランド化して、そのおいしさをPRしています。そのほかにも、おいしいお寿司や魚の加工品などもたくさんあります。石巻にお越しの際は、お魚料理やお寿司を食べていってください。
当社ではそういった地域性から「魚でやるなら日高見だっちゃ!」をキャチフレーズに毎年の酒造りに挑んでおります。
目指す酒質は
1.お料理の邪魔にならない香り
2.雑味のない柔らかい味わい
3.後味の良さ
を追求しています。
当社ではそういった酒質のイメージを土台に酒造りをしていますが、酒造りのなかでのこだわりは、お米を洗ってから蒸すまでの原料処理と、搾(しぼ)ってから貯蔵・出荷までの管理を、醸造とおなじレベルで大切にしているところです。