2017年に開催した展覧会をまとめた記録集『柳本浩市 ARCHIVIST』 が刊行|柳本浩市
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2022年4月3日

2017年に開催した展覧会をまとめた記録集『柳本浩市 ARCHIVIST』 が刊行|柳本浩市

柳本浩市|ヤナギモトコウイチ

スタイリングは郷古隆洋、アートディレクションはグルーヴィジョンズが担当

2016年3月に46歳で急逝したデザインディレクター・柳本浩市氏。生前は『OPENERS』においても「How to see design」を連載し、氏の博識ぶりに驚いた方も多いのではないだろうか。2017年に開催された展覧会がこの度、一冊の記録集に。“アーキヴィスト”としての活動が改めて一望できる内容になっている。

Text by WAKABAYASHI Satsuki

柳本浩市氏は1969年生まれ。会社員を経て2002年に自身のレーベル「Glyph.」を立ち上げ、自社の商品開発や出版事業をスタート。のちにKDDIのリテールサービス事業、アサヒビールの東京オリンピック事業など、大手企業の商品開発やブランド戦略にも携わる。
また多様なジャンルの収集家として知られ、その収集物と柳本氏の膨大な知識は、さまざまメディアにて披露された。これからの活躍に期待が高まる中、2016年に急逝。享年46歳だった。
2017年、柳本氏をアーキヴィスト(ものを収集し、整理し、その価値を見きわめてアーカイヴをつくり、未来へ発展させていく人)として捉え、彼の遺品を通してその思想と活動を伝えるべく、展覧会「柳本浩市展 “アーキヴィスト─柳本さんが残してくれたもの”」が開催された。会場では自宅に保管していた資料ファイルを直接手に取ることができるなど、展覧会は大きな話題となった。
同展の記録集が本書。展覧会時の会場写真に加え、新たに収集物を撮影している。また生前の柳本氏と親交のあった方々による寄稿文や氏のレクチャー「アーカイブ個人編集論」なども集録。ぜひこの機会に柳本浩市氏の独自の視点と足跡に触れてみてはいかがだろうか。

『柳本浩市 ARCHIVIST』

  • 発行|柳本浩市展実行委員会
  • 価格|4,400円
問い合わせ先

Playmountain
Tel.03-5775-6747
http://playmountain-tokyo.com/