柿本ケンサク写真展が音羽山清水寺にて開催。時間をテーマに「今この一瞬を生きている」という概念を表現|ART

© Kensaku Kakimoto、天体画像提供:国立天文台

LOUNGE / ART
2022年6月13日

柿本ケンサク写真展が音羽山清水寺にて開催。時間をテーマに「今この一瞬を生きている」という概念を表現|ART

ART|柿本ケンサク写真展-TIME-音羽山清水寺

1200年の歴史を持つ音羽山清水寺にて、新作展を開催

多くの映像作品を生み出すとともに、広告写真、アーティストポートレートなどをはじめ写真家としても活動している柿本ケンサク氏の新作展が、1200年の歴史を持つ音羽山清水寺にて2022年6月25日(土)より開催される。

Text by KODAMA Tomoko

京都屈指の夕陽の名所を舞台に制作された作品などを発表

古来から庶民に開かれた観音霊場であり、学問と芸術の交流地点でもあった清水寺。今回開催される「柿本ケンサク写真展-TIME-音羽山清水寺」は、1200年の時を経て今なお存在する普遍的な祈りの場であるこの場所で、時間をテーマに「今この一瞬を生きている」という概念を表現するという。
本展覧会で発表されるのは、大宇宙を数千万年旅した光や時間を一枚のフィルムに閉じ込めた新シリーズ「TIME」や、清水寺のご本尊「十一面千手観音菩薩」をモチーフとする新シリーズ「KAN-NON」。これらの作品は、京都屈指の夕陽の名所である清水寺の西門(重要文化財)を舞台に制作されており、西門に注ぎ込む極楽浄土を表す夕陽を、あらかじめ撮影した写真に透かし、再び撮影することで作品を完成させている。
同時に、昨年発表し話題を呼んだAI現像シリーズ「Time Tunnel」をさらに発展させた新シリーズ「Sky Tunnel」も発表する。
柿本氏は展覧会についてのコメントの中で「今、私たちは、『豊かさ』を削ぎ落とし、本当に『大切なこと』を抽出する必要があるように思います。 それは自分自身を一度、分解し、極小から、再構築する作業です。 表面解像度を落とし、心の解像度を高め、答えを導き出すのではなく、選択肢を広げる作品を制作しました」と作品への思いを語っている。
柿本氏の『今この一瞬をいきている』という概念を表現した作品たちが展示される写真展。ぜひこの機会に、足を運んでみてはいかがだろう。

柿本ケンサク写真展-TIME-音羽山清水寺

  • 会期|2022年6月25日(土)13:00 〜7月10日(日)
  • 会場|音羽山清水寺 (京都市東山区清水1-294)
  • 開場時間|10時~17時半 (6月30日まで。7月1日以降は18時まで)
  • 展示場所|西門、経堂、成就院
  • 観覧料|無料 ※成就院は特別拝観料が別途必要(大人600円/小・中学生300円)
  • 主催|音羽山清水寺「FEEL KIYOMIZUDERA」プロジェクトチーム
  • 協賛|株式会社マツシマホールディングス、 LUMIX、株式会社アマナ(FLAT LABO)
  • 協力|一般社団法人オンザヒル、Phase One Japan、daikanyama digital imaging
  • ※同時期に node hotel 内にて柿本ケンサクの過去作品を展示
  • ※成就院は通常非公開
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