“桜”を描いた最新作を公開。ダミアン・ハースト個展がパリで開催|ART

Damien Hirst in studio, 2019 © Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2021

LOUNGE / ART
2021年3月19日

“桜”を描いた最新作を公開。ダミアン・ハースト個展がパリで開催|ART

ART|開催期間中はハーストのアトリエを巡るフィルムもオンラインで公開

パリのカルティエ現代美術財団によるダミアン・ハースト個展『Cherry Blossoms』開催

パリのカルティエ現代美術財団による、ダミアン・ハースト初のフランスでの美術館展示となる個展『Cherry Blossoms』が、2021年6月1日(火)~2022年1月2日(日)に開催される。本展では、最新作『Cherry Blossoms』シリーズを含む約30点の絵画が展示されるほか、展示期間中は、ハースト自身の協力のもと撮影された彼のふたつのアトリエを巡るフィルムを、オンラインで視聴可能だ。

Text by OZAKI Sayaka|Edit by TSUCHIDA Takashi

美と生と死、はかなさを咲き誇る一本の木として描く

ダミアン・ハーストは、1965年、イギリスのブリストル生まれ。ロンドンのゴールドスミス・カレッジ・オブ・アート在学中に、テムズ川沿いの空きビルで仲間らと企画展『フリーズ』を主催。後に「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト」と総称されるアーティストたちの代表的な存在となった。
ハーストの創作活動は、彫刻、インスタレーション、絵画、描画にわたり、生と死、過剰さ、はかなさといったテーマを探るものだ。近年では、色彩の無限の可能性にまつわるバリエーションで構成される『Colour Space』(2016年)と題されたシリーズや、少量の絵の具を塗り重ねて色彩のゆらめきをキャンバス全体に描き出す『Veil Paintings』(2018年)を通じて、絵画表現、奥行き、色彩を追求してきた。
この探求の集大成が、最新作『Cherry Blossoms』だ。ハーストが「自然に湧き起こる絵画の楽しさを見直したもの」だという107枚のキャンバスからなる本シリーズから、カルティエ現代美術財団ゼネラル ディレクターのエルベ・シャンデスとハースト自身が選んだ30点の絵画が展示される。
ハーストは、「『Cherry Blossoms』は、美と生と死にまつわるものです。極端な作品であり、そのテーマについてどこか野暮ったい部分があります。ジャクソン・ポロックのように、愛のひねりが加えられ、装飾的でありながら自然から題材を得ており、願望や周りの物事をどのように処理し、それを何に変えるのかをテーマにしています。そして美の常軌を逸した視覚的なはかなさを描き、晴れた空を背景に狂ったように咲き誇る一本の木なのです。アトリエで色と絵の具に没頭しきって作品を制作するのはとても楽しいです。作品は、けばけばしく、ごちゃごちゃしていて、はかなく、私のミニマリズム離れや、想像上の機械仕掛けの画家というアイデア離れを物語るものであり、私にとって、とてもわくわくするものです」と語る。
本展開催期間中、ハースト自身の協力のもと撮影された2本のフィルムがオンラインで公開される。数カ月にわたって撮影された中編フィルムでは、テムズ川沿いの彼のアトリエの雰囲気を味わうことができる。また360度で撮影されたもうひとつのフィルムでは、彼自身の声によるガイダンスで、別のアトリエを巡ることができる。
Renewal Blossom, 2018 Photographed by Prudence Cuming Associates. © Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2021
Spiritual Day Blossim, 2018 Photographed by Prudence Cuming Associates. © Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2021

ダミアン・ハースト『Cherry Blossoms』 

  • 会場|カルティエ現代美術財団
  • 住所|261 Boulevard Raspail, 75014 Paris
  • 会期|2021年6月1日(火)~2022年1月2日(日)
問い合わせ先

カルティエ カスタマー サービス センター
Tel.0120-301-757
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