7月28日まで。カルティエジャパン50周年を記念し、日本との軌跡を紐解く「結 MUSUBI」展|ART
LOUNGE / ART
2024年7月17日

7月28日まで。カルティエジャパン50周年を記念し、日本との軌跡を紐解く「結 MUSUBI」展|ART

ART|50周年を記念し、カルティエ現代美術財団と共に約300点の作品を展示

カルティエと日本、両者の絆と共に芸術と美へのオマージュを表現

東京国立博物館とカルティエは、7月28日(日)まで、東京国立博物館 表慶館にて「カルティエと日本 半世紀のあゆみ『結 MUSUBI』展―美と芸術をめぐる対話」を開催。カルティエが日本に最初のブティックを開いてから50年を記念し開催する本展では、カルティエと日本を結ぶさまざまなストーリーを通して、カルティエと日本、カルティエ現代美術財団と日本のアーティストという2つの絆を紐解いている。

Text by OGASAWARA Nami

単一の展覧会で初めて一堂に会した、日本上陸50周年を迎えたメゾン カルティエとカルティエ現代美術財団。今回は、カルティエと日本との絆や歴史を紐解いていく展示となる。
会場右側では、カルティエのヘリテージコレクションをはじめとした作品やアーカイブ資料、現代アーティストの作品など、170点を超える貴重な作品を公開。1988年以降に日本で開催されてきたカルティエの展覧会を振り返りながら、当時展示された作品の中から最も貴重かつ象徴的なものを選んで紹介しており、半世紀におよぶカルティエと常に変化を続ける日本文化との対話の軌跡を感じることができる。
© Cartier
会場左側では、1984年に設立されたカルティエ現代美術財団と日本人アーティストとの対話を紹介。創設以来、日本人アーティストの発掘や再発見のパイオニアとして、ヨーロッパへいち早く日本人アーティストの作品を紹介してきたカルティエ現代美術財団が、国内外16人のアーティストの絵画・写真・建築・デザイン・映像といったジャンルを超えた約120点にもおよぶ作品を“万華鏡”のようなビジョンで表現し、カルティエ財団が日本人アーティストに注目してきた軌跡を感じることができる。
© Cartier
さらに建物の中心に展示されるのは、ニューヨーク在住の日本人アーティスト・澁谷翔による作品“日本五十空景”。
カルティエ ジャパン50周年を記念するために制作を依頼された澁谷氏が、35日間にわたり日本全国を旅し絵画50点の連作を制作。47都道府県すべてを訪れ、毎日地元新聞日刊紙の一面に空の景色を描いた詩的な地図は、日刊紙のリズムに合わせて過ぎゆく時間のビジョンを映し出しているようだ。
© Cartier
この作品は、カルティエと日本のつながりの過去、現在、未来を融合することを企画した今回の展示と同じく、つながりの連続性を示すものであり、絶えず進化させ刷新し続けるカルティエの歴史を象徴するものとなった。
カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話
会期|2024年7月28日(日)まで
休館日|月曜日
開館時間|9時30分–17時、金・土曜日は19時00分まで (入館は閉館の30分前まで)
会場|東京国立博物館 表慶館 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
観覧料|一般 1,500円、大学生1,200円
※高校生以下、障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に学生証、障がい者手帳等をご提示ください。
カルティエ現代美術財団と日本人アーティスト—永遠の会話 展示アーティスト(五十音順)|荒木経惟、石上純也、ウィリアム・エグルストン、川内倫子、北野武、ジャン=ミシェル・アルベロラ、杉本博司、束芋、中川幸夫、宮島達男、松井えり菜、村上隆、三宅一生、森村泰昌、森山大道、横尾忠則
問い合わせ先

東京国立博物館 表慶館
Tel.050-5541-8600(ハローダイヤル・受付時間:9:00~20:00)

                      
Photo Gallery