シャネル・ネクサス・ホールが、ギイ ブルダンの写真展を開催|ART

© The Guy Bourdin Estate 2021 / Courtesy of Louise Alexander Gallery

LOUNGE / ART
2021年8月27日

シャネル・ネクサス・ホールが、ギイ ブルダンの写真展を開催|ART

ART|ファッション写真を芸術の域に押し上げたフォトグラファーの作品を展示

フランスを代表するファッションフォトグラファーの写真展「The Absurd and The Sublimeギイ ブルダン」開催

ファッションフォトグラファー、ギイ ブルダンの写真展「The Absurd and The Sublimeギイ ブルダン」が、2021年9月8日(水)~10月24日(日)の期間、シャネル・ネクサス・ホールにて開催される。

Text by OZAKI Sayaka|Edit by TSUCHIDA Takashi

シュールなストーリー性を感じさせるファッション写真の数々

ギイ ブルダンは、1928年、パリ生まれ。芸術に触発されて絵画やデッサンを試作し、画家として活動をスタート。その後、1940年代後半から写真を撮り始めた。
1951年にマン・レイと出会い、シュルレアリムの作品に大きな影響を受け、また同時に、アルフレッドヒッチコックの映画に魅せられ、謎めいた筋書きを想起させたり、意識下の緊張を創り出したりといった、場面を細心の注意を払って構築した作品で見る者の好奇心を引きつける写真を発表してきた。
その独自のストーリーテリングのスタイルが注目を集め、1955年2月号のフランスのヴォーグ誌に初めてファッション写真が掲載。ファッション誌のほか、シャネルをはじめとするブランドの広告も手がけた。これまで、ヴィクトリア&アルバート博物館、テートモダン、ジュードポーム美術館、ゲッティ美術館などで展示され、2006年には、ブルダンの日本初となる写真展が東京都写真美術館で開催された。
ギイ ブルダンの作品は、「滑稽と崇高(The Absurd and The Sublime)」の紙一重の合間を弄ぶような意外性を常に兼ね備え、その緻密に構成されたイメージで、ファッション写真を優れた芸術へと押し上げた。本展では、彼のアイコニックな作品に加え、貴重なアーカイブからこれまで展示されたことのないオリジナルプリントも展示。モノクロのヴィンテージ写真からは、彼の初期の実験と独特のスタイルの進化を見ることができる。これらの作品によってギイ ブルダンの創造プロセスを例示し、不可解なイメージやシュルレアリスム映画に対する彼の好奇心に、光を当てる展覧会だ。

The Absurd and The Sublimeギイ ブルダン

  • 会期|2021年9月8日(水)~10月24日(日)
  • 会場|シャネル・ネクサス・ホール
  • 住所|東京都中央区銀座3-5-3シャネル銀座ビルディング4F
  • 時間|11:00~19:00 (最終入場18:30)
問い合わせ先

シャネル・ネクサス・ホール
Tel.03-6386-3071
https://nexushall.chanel.com/program/2021/gb/