ART|ホンマタカシ写真展『Chandigarh』がコスチューム ナショナルで開催
ART|ル・コルビュジェが設計した伝説の都市インド・チャンディーガルを切り取る
ホンマタカシ写真展『Chandigarh』がコスチューム ナショナルで開催
ル・コルビュジェが設計したインドの都市、チャンディーガルの風景を写真家ホンマタカシが切り取った写真展『Chandigarh』。2月28日(土)まで、南青山のコスチューム ナショナル旗艦店で開かれている。
Text by YANAKA Tomomi
アートな街×ホンマタカシ
ヒマラヤを望む、インド北部パンジャブ州のチャンディーガルは、“モダニズム建築の父”ル・コルビュジェが1950年代に更地から都市計画をおこなったことで知られている。街のなかには、ル・コルビュジェ自身が設計した建物などが残り、現在も人びとの生活と美しい街並み、建築が溶け合っている。
そんな伝説の都市を日本を代表する写真家のホンマタカシが撮影した作品が、現在コスチューム ナショナルで展示されている。キャピトルと呼ばれる中央官庁群に現存する3つの象徴的な風景を、写真と映像で切り取ったものだ。
ホンマタカシは、コルビュジェの作品でもあるハイコート(最高裁判所)において、インドの過酷な夏の陽をさえぎる赤、黄、緑に塗られた巨大な柱の立面「ブリーズソレイユ」を6点の写真をつうじて考察。また、そのブリーズソレイユで、法務服を着た職員が休み時間や移動で行き来する様子をとらえた映像作品も上映される。
このほかにもコルビュジェのいとこであり、チャンディーガルの都市計画の大部分を任されたピエール・ジャンヌレが設計したバスターミナルの1日が切り取られた映像作品などもお目見えする。
これまでのインドにはないまったくあたらしいモダニズムと機能美を追求した都市チャンディーガル。街全体がアートのような、後世に語り継がれる画期的な都市と人びとの日常をさまざまな角度から切り取ったホンマタカシ。アーティスティックな両者が掛け合わさったときにどのような作品が出現するのか。ぜひ見届けていただきたい。
ホンマタカシ『Chandigarh』
日程│1月15日(木)~2月28日(土)
時間│11:00~19:00(不定休 ※ホームページに随時掲載)
会場│CoSTUME NATIONAL│LAB
東京都港区南青山5-4-30 CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex 1F
Tel. 03-5466-8755