ART|展覧会『ティム・バートンの世界』を六本木ヒルズで開催
ART│独自の世界観を昇華した作品群で、鬼才の感性を堪能
展覧会『ティム・バートンの世界』を六本木ヒルズで開催
奇妙でキュート、個性あふれる独自の世界観で知られるティム・バートン監督。そんな彼のアーティストとしての一面を堪能できる展覧会『ティム・バートンの世界』が日本に上陸。2015年1月4日(日)まで、六本木ヒルズ内にある森アーツセンターギャラリーで開かれている。
Text by YANAKA Tomomi
ドローイングから写真まで、レアな作品500点が登場
ティム・バートンは、1958年アメリカ・カリフォルニア生まれ。18歳で奨学金を得てディズニーが創設したカリフォルニア・インスティチュート・オブ・ジ・アーツに入り、卒業後はディズニー・スタジオのアニメーターを経て、1982年監督としてデビュー。『チャーリーとチョコレート工場』(2005年)や『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年)、さらには『シザーハンズ』(1990年)など、独創的な作品を生み出してきた。
個性際立つユニークな映像と美術センスで多くの人の心をつかんできた一方、アーティストとしても活躍。2009年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)で幼少期に描いたスケッチからデッサン、写真、映画製作のために作ったキャラクター模型など、未公開の作品を一堂に展示する展覧会を開催。総勢81万人が訪れ、MoMA史上歴代3位の入場者数を記録するなど、一大センセーションを巻き起こした。
そして、チェコ・プラハでの開催を経て、今回日本で開催される『ティム・バートンの世界』は、このMoMAとプラハの展覧会に出品された作品の一部に、あらたに150点の作品をくわえた約500点を展示。さらに展示方法も、バートンの作品をテーマやモチーフ、プロジェクトごとのセクションに体系化するなど、彼の芸術をより深く掘り下げられる内容に進化を遂げているという。
いつでも、どこでも、ときにホテルのメモ用紙に、バーのナプキンにまで絵を描いてるというティム・バートン。そんな彼のアートに見られる「瞬間を捉えた感覚」を堪能できるドローイングのほか、バートン自身が撮影した大判ポラロイドや、さまざまな事情により実現しなかったプロジェクト、映画の製作に携わったキャストとクルーにしか贈られないというレアな書籍まで多彩な作品を紹介。
変幻自在で不思議でポップな作品群。ティム・バートンの頭のなか、感性に分け入るような感覚を、ぜひ会場で味わってみたい。
『ティム・バートンの世界』
日程│11月1日(土)~2015年1月4日(日)
時間│11:00~22:00
会場│森アーツセンターギャラリー
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F
0570-063-050(ローソンチケット)
料金│一般1800円、高校・大学生1300円、子供(4歳~中学生)800円
This exhibition is organized by Jenny He, Independent Curator, in collaboration with Tim Burton Productions