ART|アーティストと建築家に生み出された唯一無二のRBMA
ART│刺激的なアートがミュージシャンのインスピレーションを掻き立てる!
アーティストと建築家に生み出された唯一無二の「レッドブル・ミュージック・アカデミー」
東京に初上陸し、現在1カ月間にわたってさまざまな音楽イベントともに展開されている「レッドブル・ミュージック・アカデミー」(以下RBMA)。世界中からミュージシャンたちが集う渋谷にあるRBMAの本部には、彼らのインスピレーションを掻き立てるような魅惑的なアートの空間が広がっている。
Text by YANAKA Tomomi
11月1日(土)はオープンハウスで一般公開
“世界を旅する音楽学校”として知られるRBMAは、今年16年目にしてアジアに初上陸。世界中の才能をもちあわせた音楽家たちが集い、アイディアと経験を分かち合いながら10月12日(日)から約1カ月間にわたり、切磋琢磨を繰り広げている。そんな彼らの活動の本拠地として誕生した渋谷のRBMA本部は、スタジオ内で鳴り響くサウンドウェーブと同様、実験的で躍動感あふれる現代アートで埋め尽くされている。
このRBMA本部の設計、デザインを手がけたのは世界的に著名な建築家である隈研吾氏のチーム。参加するミュージシャンに熟考とコラボレーションの機会を与えられるようデザインされた空間では“東京”という街がもつ現代的なイメージを表現しながらも、日本の伝統家屋が元来もっていたあたたかみや自然の繊細さ、そしておだやかさを喚起するコントラストを生み出している。
また東京のアートシーンを牽引するキュレーター窪田研二氏が招聘され、Chim↑Pomや佃弘樹、三嶋章義らといった、国内の著名な作家から新進気鋭アーティストまで20組の作品を展示。美術館とはひと味もふた味もちがったアートスペースが広がる。さらに11月1日(土)には、このRBMAのためにつくられたスペシャルな空間を一般に公開するオープンハウスを開催。若きミュージシャンたちが受ける刺激を、実際に私たちも体感することができる。
建物の外でもRBMAの世界観を伝えるクールな映像やポスターが、渋谷の街をはじめインターネット空間などを席巻。これらを手がけるのは1993年に展覧会プロデューサーの乾義和と編集者である伊藤ガビン氏によって設立されたデザイン・コレクティブの「ボストーク」。アートディレクターやグラフィック・デザイナー、プログラマー、映像ディレクター、プロデューサー、編集者とあらゆる役職のクリエイターがコラボレーションし、さまざまなプロジェクトが繰り広げられている。
なかでも、今回注目を集めたのが、日本の典型的な占拠ポスターをアーティストの表現の場にしたこと。音楽の世界に影響を与えた日本人アーティスト6人を選出し、そのイラストと印象的な言葉が添えられた“選挙ポスター”が、渋谷をはじめ東京の中心地にお目見えした。
折り返しを迎えた東京でのRBMA。若いアーティストたちがどのような成果を見せてくれるかを楽しみにするとともに、彼らにインスピレーションを与えるアートの部分にも注目してみたい。
レッドブル・ミュージック・アカデミー東京2014 OPEN HOUSE
日程│11月1日(土)
時間│12:00~18:00 ※最終入場17:00
会場│レッドブル・ミュージック・アカデミー
東京都渋谷区渋谷1-3-3
入場料│無料
レッドブル・ジャパン お客様相談室
0120-527-526