ART|成田国際空港を拠点にした現代アートプロジェクト「ふわりの森」始動
ART│国内外の注目アーティストが成田に集合!
ディレクターはアーティストのシムラユウスケ
成田国際空港を拠点にした現代アートプロジェクト「ふわりの森」始動
日本最大の成田国際空港を拠点にした現代アートプロジェクト「ふわりの森」が始動。国内外の注目アーティストが成田に創作活動拠点を移すアーティスト・イン・レジデンスプログラムが展開されるなど、空港を包み込む成田の森を“現代アートの森”へと進化させ、世界に向けて最新のアートを発信する。
Text by YANAKA Tomomi
建築、現代アート、国際空港に繋がるアートの森
成田で初となる現代アートプロジェクト「ふわりの森」。ディレクターは写真やドローイング、インタラクティブアートなど成田出身で国際的なフィールドで活躍するアーティスト、シムラユウスケがディレクターを務める。彼の作品に登場するギャラクター、「ふわり」がプロジェクトの軸を担い成田の空を変えていく。
このプロジェクトの目玉となるのが、国際的な活躍が期待されるアーティストを招聘するアーティスト・イン・レジデンス・プログラム。「FAIR」と名づけられたこのプログラムでは、注目のアーティストが、自然豊かな空港近くの田畑のなかにある空き物件をリノベーションしたギャラリースペースや、あらたに設けられたアトリエなどを拠点に滞在し、市民らとときに協働しながら制作。滞在制作の成果は空港ターミナルで展示され空港と森が繋がり世界へ発信され、2020年の東京オリンピックに向けた創造拠点と発信拠点としての成田をはぐくんでいく。
このほかにも同エリアにはシムラユウスケとトラフ建築設計事務所とのコラボレーションによる古民家をリノベーションしたアートカフェやライブラリー、ガソリンスタンド跡地を大型スタジオにリノベーションするプロジェクト、さらに大型美術館の建築も予定されており、地域性を生かした美を堪能できる場となりそうだ。さらに建築家の谷尻誠がメンバーとして活動するユニット「ハイイロ」とのスケートリンクプロジェクトも立ち上がり、シムラユウスケの視点をくわえたあたらしい建築物がぞくぞくと企画進行されている。
第一弾招聘アーティストはカイカイキキ所属の佐藤玲に決定!
そして、このアーティスト・イン・レジデンス・プログラム「FAIR」の第一弾の招聘アーティストが決定。村上隆率いるカイカイキキ所属で、自身が撮影した写真の上にドローイングを重ねる手法で知られる佐藤玲が10月下旬から12月末にかけて滞在制作をおこない、来年成果展を成田国際空港のターミナルで開催するという。また「FAIR」のオープニングを記念し、ふわりの森のギャラリーが10月11日(土)、初公開され、作品の展示やシムラユウスケと佐藤玲らによるアーティストトークなども開催される。
空港で、豊かな自然のなかで繰り広げられる「ふわりの森」。この成田ならではの環境がアートにどのように作用するのか、大いに注目してみたい。
ARTIST IN RESIDENCE PROGRAM - NARITA
FAIR 佐藤玲(第一弾招聘アーティスト)
日程│10月22日(火)~12月20日(土)
※2015年に成果展を開催
時間│オープンスタジオ開催時にウェブサイトに記載
会場│ふわりの森 国際アーティストインレジデンス「FAIR」
佐藤玲 オープニングレセプション
日時|11月1日(土)12:00 ~
会場 | シムラユウスケとトラフ建築設計事務所によりリノベーション予定の古民家にて展示
ふわりの森 国際アーティストインレジデンス「FAIR」
住所│成田市大竹331-1
Fuwa no mori Art Project
info@fuwanomoriart.jp