ART|アジア最大のフォトフェア『TOKYO PHOTO』が今年も開催
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2015年1月7日

ART|アジア最大のフォトフェア『TOKYO PHOTO』が今年も開催

ART│世界最前線の写真作品を観て、買える

アジア最大のフォトフェア『TOKYO PHOTO』が今年も開催

国内外の一流写真家の作品が一堂に会し、購入することができるアジア最大のフォトフェア『TOKYO PHOTO 2014』が今年も開幕。10月3日(金)から6日(月)まで、丸の内のTOKIA東京ビルディングで開かれる。

Text by YANAKA Tomomi

『日本の写真て何ですか』展など企画展も開催

パリやニューヨークなど世界の最前線と連動する写真市場を日本に生み出そうと2009年からスタートした『TOKYO PHOTO』。過去5回の開催をとおし、国内外の有名アートギャラリーなどが集う、アジア最大のフォトフェアへと成長してきた。

このフォトフェアの醍醐味は何といっても海外の一流作品を目の前で鑑賞できると同時に、購入もできること。写真を所有する喜びを知ってもらい、写真というアートをより身近に、そして生活に密着したものとして感じてもらおうと開かれてきた。

第6回目となる今回は、文化庁が支援する二つの企画展も開催。『日本の写真て何ですか』展パート1では、日本を代表する歴代の写真家を集め、世界的にも評価の高い、日本の写真について検証。いっぽう、『国際メディア・フォト』エキシビションでは、国内外の著名な雑誌などの紙媒体から優れたエディトリアル・フォトを集め、“写真の現在進行形”を先取りする世界に先駆けたあたらしいコンセプトの企画となっている。

TOKYO PHOTO 2014 02

上田義彦 QUINAULT No.18, 1991 / 2000, ED 1/10, 58 x 73 cm, Type C-print

『TOKYO PHOTO』には国内外の著名なギャラリーやフォトグラファーが参加。なかでもドイツ・ベルリンを拠点にした写真専門のアートギャラリーCAMERA WORKは、ハーブ・リッツやピーター・リンドバーグ、さらに雑誌『ヴォーグ』の表紙やスティーブ・ジョブズの肖像写真でも知られるアルバート・ワトソンらの作品を出展。このほかに国内外のおよそ15のギャラリーなどが参加し、日本からも、蜷川実花やギャラリー916のキュレーターも務める上田義彦、“デコトラ”の作品で知られる田附勝らの作品が集結。個性あふれる作品群が出現する。

TOKYO PHOTO 2014 03

山谷佑介 Tsugi no yoru e #7 , Osaka , 2010   

TOKYO PHOTO 2014 04

齋木克裕 Gold Cadillac, New York, 2011

代表・原田知大氏は「TOKYO PHOTO 2014」の見どころについて、「今回の写真展では、現代アートや国内外の写真から影響を受けてきた現代写真家から、戦後日本の写真を創り上げてきた日本の写真家を、展覧会を歩きながら遡ることが出来ます。これは日本の写真を通じての歴史探訪であり、写真技術の発達や、時代と表現の変化を通じて、日本人とは何か?戦後の日本とは何か?を探ることになります。この展覧会のヒントは、金閣寺を回った時、そして龍安寺の庭園を逆回りした時に得ました。風景を逆から見た時に見えるモノがあるのです」と語った。

日々進化する世界の、そして日本のアートフォトを伝える『TOKYO PHOYO』。今年もあたらしい写真との出合いがそこに待っている。

『TOKYO PHOTO 2014』
会期│10月3日(金)~6日(月)
時間│12:00~19:00 ※3日(金)のみ~18:00
会場│TOKIA東京ビルディング
東京都千代田区丸の内2-7-3
チケット│一般1300円、学生1000円 ※前売り券は1000円
TOKYO PHOTO 2014事務局
info@tokyophoto.org

           
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