ART|写真家鋤田正義による写真展『TIME - David Bowie by Masayoshi Sukita』
LOUNGE / ART
2015年4月8日

ART|写真家鋤田正義による写真展『TIME - David Bowie by Masayoshi Sukita』

ART│40年以上にわたってデヴィッド・ボウイを撮影してきた男

写真家鋤田正義による写真展『TIME - David Bowie by Masayoshi Sukita』

写真家の鋤田正義によるデヴィッド・ボウイをテーマにした写真展『TIME - David Bowie by Masayoshi Sukita』が、12月4日(木)から12月9日(火)まで南青山のスパイラルガーデンで開催。40年以上にわたりデヴィッド・ボウイをさまざまな角度から撮影してきた男のみが切り取ることのできるロック・スターの表情、アートワークが展示される。

Text by YANAKA Tomomi

未発表作品も展示され、鋤田とボウイの40年以上にもわたる“時間”がつまびらかに

1938年に福岡県に生まれ、日本を代表する写真家のひとりとして50年以上第一線で活躍している鋤田正義。なかでもデヴィッド・ボウイ、T.REX、イエロー・マジック・オーケストラ、沢田研二、忌野清志郎といった国内外のアーティストの写真を撮りつづけ、世界的な評価を得てきた。

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イギリスを代表するロックミュージシャンであるデヴィッド・ボウイの撮影では、アルバム『“HEROES”』(1977年)、『TIN MACHINE』(1989年)のジャケット写真が有名。さらに、昨年デヴィッド・ボウイが10年以上の沈黙を破って発表した新曲『THE NEXT DAY』のジャケット写真にも鋤田が撮影した『“HEROES”』のジャケット写真がもちいられ、66歳となっても衰えないアヴァンギャルドな楽曲と、アートワークが大きな反響を呼んだことも記憶にあたらしい。

また、鋤田が撮影してきたデヴィッド・ボウイの作品は、イギリスのヴィクトリア・アルバート美術館で昨年開かれたボウイの偉業を称える展覧会『David Bowie Is』でも大きく展開。今後も展覧会はベルリンやシカゴ、パリ、メルボルンと世界を巡回する予定という。さらに、この展覧会についてのドキュメンタリー映画『デヴィッド・ボウイ・イズ~ドキュメンタリー』も2015年明けに日本国内での上映が予定されている。

本展の会場構成は、ワールドワイドに活躍するアート・ディレクターの中島英樹が担当。巨大な写真作品で知られるドイツのベッヒャー派にも対応するアクリル素材を使用することで、鋤田正義によるデヴィッド・ボウイの写真がまったくあたらしいかたちとなって出現。未発表作品なども紹介され、アートとして注目度が高まっているロック・フォトグラフィの最先鋭作品としても楽しむことができそうだ。

期間中には鋤田正義とスペシャルゲストによるトークショーなども企画されるなど、鋤田とボウイのまだ誰も知らない“時間”がつまびらかにされる『TIME - David Bowie by Masayoshi Sukita』。彼らの40年以上にわたる信頼関係があるからこそ生み出されたアートワーク、そしてボウイの素顔に触れてみたい。

『TIME - David Bowie by Masayoshi Sukita』
会期│12月4日(木)~12月9日(火)
時間│11:00~20:00
入場料│無料
会場│スパイラルガーデン
東京都港区南青山5-6-23
Tel. 03-3498-1171
http://www.slogan.co.jp/time_davidbowie_sukita/
協賛|東京リスマチック株式会社 株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
会場構成| 中島英樹(NAKAJIMA DESIGN)
プロデュース| 熊谷朋哉(SLOGAN)

           
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