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ART
2015年1月29日
ART|川上シュン個展『shun kawakami, between art and design展』
ART│日本独自の美的理念を現代テクノロジーで昇華
川上シュン個展『shun kawakami, between art and design展』
日本ならではの美的理念を現代のテクノロジーで昇華させる作品で知られる川上シュン氏。彼による個展『shun kawakami, between art and design展』が7月10日(木)まで、代官山 蔦屋書店T-siteで開かれる。
Text by YANAKA Tomomi
印刷作品でありながら唯一無二の世界観を生み出す川上作品
1977年、東京生まれの川上氏。アートとデザインを横断的に考え、安土桃山時代を中心とする水墨画や茶の湯など“日本独自の美的理念”へと回帰しながらも、近年急速にデジタル化した高度な印刷技術、テクノロジーを融合する作品を数多く発表してきた。
これまでにないアートを生み出すアーティストとしての顔のほかにも、ブランディングコンサルティングなどを手がける「artless Inc.」の代表として、エキシビションから建築まで専門知識や経験をもつスペシャリストとともに、ジャンルやカテゴリーに縛られない活動を展開している。
金沢の金箔の老舗「箔一」の職人の手により特別に制作された金箔や銀箔、和紙などを使用した本展では、人為的でないかすれや経年劣化も取り入れ、印刷でありながら唯一無二の世界観をつくりあげた川上氏の代表作などを発表。さらに、そのようにして完成した作品とともに、2009年に経済産業省がパリ・ルーヴル美術館で主催した『KANSEI』展に出展されたアートブックやポスターなども展示、販売される。