LOUNGE /
ART
2015年4月8日
ART|ドイツ人写真家カンディダ・へーファーの個展
ART|迫力ある大型作品7点を展示
ドイツ人写真家カンディダ・へーファー個展 ユカ・ツルノギャラリーで開催
ドイツの現代写真を代表するアーティスト、Candida Höfer(カンディダ・へーファー)による個展が、東雲のユカ・ツルノギャラリーで開かれている。5月10日(土)まで。
Text by YANAKA Tomomi
がらんとした空間の意図
カンディダ・へーファーは1944年に生まれ、現在はドイツ・ケルンを拠点に活動を展開する現代写真家。アンドレアス・グルスキーやトーマス・シュトゥルートらとともに「ベッヒャー派」の一人として知られている。
1973年から1982年までデュッセルドルフ美術アカデミーに在籍し、映画を学んだ後、ベッヒャー夫妻に師事。図書館や宮殿など、豪奢な建築の室内空間を正面から撮影した作品で注目を浴び、2003年にはベネチアビエンナーレのドイツ代表にも選ばれ、ニューヨーク近代美術館(MoMA)などでも展覧会が開かれてきた。
鉄道や駅、温泉、図書館、美術館、動物園、オペラハウスなど、文化的象徴となる豪奢な建物から日常的な建物に至るまでさまざまな公共空間を撮りつづけてきたカンディダ・へーファー。本展でも、建造環境がひとに与える影響について考えさせられるような、幅2メートルにも及ぶ迫力ある大型の作品が展示されている。