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ART
2014年12月20日
ART FILE 18|「Lichtenstein: A Retrospective」 |連載「世界のアート展から」
ART FILE 18|イギリス・ロンドン|「テート・モダン」
アンディ・ウォーホルと並ぶ、ポップアートを代表する画家
「Lichtenstein: A Retrospective」(リキテンスタイン:ア・レトロスペクティブ)
ロンドンの国立近代美術館テート・モダンにて、ポップアーティスト ロイ・リキテンスタインの回顧展「Lichtenstein: A Retrospective」が5月27日(月)まで開催中。ポップアートの巨人である彼の、30年以上のアーティスト生涯を振り返る。
Text by Winsome Li (OPENERS)
マンガ作品、ヌード、景色をモチーフにしたもの
「Lichtenstein: A Retrospective」展は、20年ぶりのロイ・リキテンスタイン最大の回顧展といわれる。絵画と彫刻を含めて125点の作品を展示し、「Whaam!」「Look Mickey」などの名作はもちろん、彼が初期に制作した白黒の写真も見られる。
リキテンスタインは1923年、ニューヨーク生まれ。60年代からアーティスト活動をはじめ、マンガや広告ビジュアルからインスパイアされた絵画作品を発表した。強烈な色使いと独自の技術で新たな表現を生み出し、ポップアートの先駆者と高く評価された。鮮やかな色で絵を部分的に強調し、陰影となる部分は小さいドットを高い密度で描き込むという独自の技法が、彼のトレードマークになった。晩年に手がけた女性のヌードシリーズ、古代の中国絵画からインスパイアされた景色の絵など、レアな作品も観賞できる貴重な機会だ。