アーティスト D[di:](ディー)が1年ぶりに個展を開催|ART
ART|“ハーモニック・オルゴナイト・ペイント”を用いた最新作を展示
「The DOOR 自分回帰
THE LETTER from the future, past, somewhere」
アーティスト D[di:]が2016年11月11日~29日まで東京・杉並にあるTAV GALLERYにて個展「The DOOR 自分回帰/THE LETTER from the future, past, somewhere」を開催する。
Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)
「心地よさ」と「ハーモニー」の追求
小説、漫画、イラスト、絵画、音楽など多分野で活躍する現代アーティストD[di:](ディー)氏が今回、1年ぶりに個展を開催する。
D[di:]氏の作品の大きな特徴は“ハーモニック・ペイント”という蜜蝋やガラスなど多様な素材を用いた独自のペインティング様式で作品を作り上げるところだ。
今回開催する「The DOOR 自分回帰/THE LETTER from the future, past, somewhere」では、金属片とクリスタルで樹脂を固めた“オルゴナイト”と、従来の“ハーモニック・ペイント”を組み合わせた新技法「ハーモニック・オルゴナイト・ペイント」を用いた最新作を展示する。
開催にあたり、D[di:]氏は「2011年ころから、青い線で描いた草花をひとつのセルに見立てて作品を組み上げていく手法を取り始めました。その中で、商業施設のエレベーターの壁面をラッピングするという依頼があり、そのときの人々の感想が『心地よい。エレベーターじゃなかったら、もっとこの場所に居たい。真夏なのに清々しい』と口々に言ってもらえ、自分でも実感したことから、“心地よさ”、“ハーモニー”への探求が始まりました。黄金律に沿ったパワーのある図象、植物の対数螺旋的成長の形を学び、二次元の画面上に時間やそのものの存在していたときのパワーを多次元的に閉じ込めるための手法がハーモニック・ペイントで、さらに半永久的に氣を浄化することのできるオルゴナイトというシンプルな装置をペインティングのなかに組み込みはじめました。私にとって、いまのところ、アートとは、自分の持っている哲学を図象化した曼荼羅を繰り返し描き、発展させながら伝えていくことに他ならないのです」とコメントした。
D[di:](ディー)
1977年北海道生まれ。2000年、多摩美術大学在学中に「ファンタスティック・サイレント」を出版し、デビュー。二作目、「キぐるみ」でノベルコミックという文学スタイルを生み出す。その後もシニカルかつスイートな世界感の作品を精力的に創作。緻密なタッチのタブローを制作するかたわら、小説、イラスト、ファッションなど多分野で活動する稀有な存在として各界の著名人にも支持者が多い。近年は絵本出版や商業施設ラッピング、人気ブランドとのコラボやセルフブランドの開発、全国放送のラジオパーソナリティにも抜擢され、活動の幅を広げている。
【開催概要】
The DOOR 自分回帰/THE LETTER from the future, past, somewhere
会期|2016年11月11日(金)~11月29日(火)
時間|13:00~20:00
定休日|水曜、木曜
場所|TAV GALLERY
東京都杉並区阿佐ヶ谷北1-31-2
【レセプションパーティー】
日程|2016年11月14日(月)
時間|18:00~20:30 (アーティストトーク)18:30~19:00
※アーティストトークはD[di:]氏が自ら新作についての説明を行なう
D[di:] オフィシャルサイト
http://deeth.net/